草なぎ剛トランスジェンダーという役柄に挑んだ主演映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)は、昨年Netflixで配信されて話題になったドラマ『全裸監督』の内田英治監督が脚本を手掛けメガホンを取った意欲作だ。その『全裸監督』で黒木香役を務めた女優・森田望智が『ミッドナイトスワン』 の試写会を見て感銘を受けていた。

SMAP時代からフジテレビ系連続ドラマ『僕の生きる道』(2013年1月期)をはじめとする『僕』シリーズや『任侠ヘルパー』(2009年7月期)、映画『黄泉がえり』(2003年)など俳優として様々な役柄を演じてきた草なぎ剛。SMAP解散後も映画『まく子』(2019年)で演じた女好きのダメな父親役が話題となり、『台風家族』(2019年)では自分本位でクズな性格の主人公・小鉄役を好演した。

その草なぎ剛にとって映画『ミッドナイトスワン』で演じるトランスジェンダーという役どころは初めての挑戦だ。しかも新宿でニューハーフショークラブのステージに立つ主人公・凪沙が、育児放棄されて孤独に生きてきた少女・一果を預かることになりお互いに感情の変化が生まれるという、複雑で奥の深いテーマを表現せねばらない。

重要な存在になる少女・一果役を演じるのは、オーディションで抜擢された新人の服部樹咲である。内田英治監督は『ミッドナイトスワン』の試写会で森田望智に会ったことから、『全裸監督』のオーディションにアイライナーでワキ毛を描いて臨みながら目立たなかった森田がヒロイン役に起用されると、厳格な家に育った女子大生・佐原恵美が売れっ子AV女優「黒木香」となるまでを見事に演じたことを思い出したのだろう。

監督は9月3日に日付が変わった頃、Twitterで「『全裸監督』のオーディションに森田望智はただそこにいました。ミッドナイトスワンオーディションでの服部樹咲のように」と2つの光景を重ねながら「何もない所から、物語は始まるんだ。見てくれてありがとう」と森田と試写会で撮ったツーショットを投稿した。

一方、試写会で『ミッドナイトスワン』を見て衝撃を受けた森田望智は、2日の夕方にTwitterで「草なぎ剛さんが圧倒的すぎて もう言葉も出ないほどの脱帽です」とつぶやき、キャストや監督の表現力に「物語の中の人たちは、みんな本当にこの世界のどこかで生きてるとしか思えない それってフィクションのはずなのに 間違いなく全てが本物だということ」と感銘を受けていた。

「私もこういう作品に生きれる人になりたい」と願う森田望智が、いつか内田英治監督の作品で草なぎ剛と共演できることを期待したい。

画像2、3枚目は『9月25日公開『ミッドナイトスワン』【公式】 2020年7月23日付Instagram「初映像解禁」』『内田英治 2020年9月3日付Twitter「「全裸監督」のオーディションに森田望智はただそこにいました。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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