サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、ラシン・クラブに所属する元アルゼンチン代表FWリサンドロ・ロペス(37)がリヨン時代に決めたハットトリックだ。


リサンドロ・ロペスは2003年にラシン・クラブでプロキャリアをスタートさせ、ポルト移籍の2005年を機に欧州進出。そのポルトリーグ4連覇に貢献した後、2009年にリヨン入り。加入初年度から4年連続でリーグ・アンで二桁得点をマークするなど、在籍4年で公式戦168試合に出場し82ゴールを記録した。

リヨン加入直後の2009年8月25日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)予選4回戦のアンデルレヒトとの2ndレグではチームを本戦出場へ導く大活躍を見せた。

1stレグの時点で5-1と大差をつけていたリヨンは、余裕を持って試合に入ると、26分にリサンドロ・ロペスが相手DFの横パスをカットし、そのまま右足でゴールに沈める。

さらに32分には右サイドのDFアンソニー・レベイエールのグラウンダーのクロスにリサンドロ・ロペスが反応し追加点を挙げる。

そして41分には混戦からペナルティーアーク内にこぼれたボールを拾ったリサンドロ・ロペスダイレクトでゴール右上に決め、ハットトリックを達成した。

リヨンはその後1点を返されるも、2戦合計8-2で大勝。本戦出場を決めると、CLベスト4まで躍進を続けた。

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