4thシングル「アンチテーゼ」をリリースする夏川椎菜。動画サイトで活躍するサウンドクリエーター、すりぃが楽曲提供した、疾走感のあるロックナンバーで、言葉が詰まりに詰まった歌詞を叩きつけるように歌うボーカルも迫力満点。また、カップリングとして、本人作詞によるラウドなロックナンバー「RUNNY NOSE」を収録。どちらも、ある種の「怒り」の表明した楽曲になっていて、夏川椎菜の新境地を指し示すシングルになった！
次のシングルでは、かっこいいことをやりたいなって思っていました
── ニューシングル「アンチテーゼ」は、すりぃさんの作詞・作曲・編曲によるロックチューンで、夏川さんにとって新機軸のように感じました。ご本人は、どのように感じていますか？
夏川 去年、1stアルバム「ログライン」と1stEP「Ep01」をリリースして、たくさん曲を歌ってきたのを越えてのシングルということで、今までとは違うことをやりたいという気持ちがありましたし、制作にあたっての打ち合わせでも、「次にどういう曲をやるかは、重要だよね」という話をスタッフさんとしました。シングルのリリースは「パレイド」以来、約2年ぶりと時間が開いてしまったんですけど、その間に「パレイド」は私にとってもファンのみんなにとっても特別な曲に育ったので、それと同じくらいの衝撃を与える曲じゃないと、過去の自分に負けちゃうなという思いがありました。
── 夏川さん自身は、今回のシングルで具体的にどんなことをやってみたかったんですか？
夏川 かっこいいことをやりたいなって（笑）。バンドサウンドには憧れがありましたし、普段聴く音楽もそういう系統が増えてきたので、ロックをやってみたいなと思いました。
── そこで、ボカロ系のロックを生み出している、すりぃさんのお名前が出てきたんですね。
夏川 最近すごく好きになって聴いている方で、YouTubeもよく見ているんですという話をスタッフさんにしたら、つないでいただいて、楽曲提供が実現しました。YouTubeで音楽活動している方って、自分で作詞作曲して歌って、ミュージックビデオ（MV）も作っちゃって、すごく自由じゃないですか。そういうクリエーターさんには前から憧れがあったんです。
── 夏川さんが毎年4月17日に開催されるライブイベント「417の日」が、今年は新型コロナの影響で中止になってしまいました。その代わりにYouTubeに「417Pちゃんねる」が開設されて、いろいろなコンテンツがアップされています。今までの活動でもたくさん片鱗がありましたが、夏川さんはハンドメイドな活動がお好きなんだろうなと思いました。
夏川 好きですね。クリエーターには0を1にすることが好きなタイプと、1を100にすることが好きなタイプがいると思うんですけど、私は完全に0を1にするタイプなんです。
── 5月には同チャンネルに、みきとPの「ロキ」のカバーがアップされて、今振り返ると「アンチテーゼ」への布石だったのかなと。
夏川 「ロキ」はもともと、「417の日」にカバーする予定だったんです。そのときに流そうと思って作っていた映像を「417Pチャンネル」にアップしたという経緯で、「アンチテーゼ」とは直接つながっているわけではないんですが、次のシングルへのいい流れができたと思いました。自分がやりたい音楽が最近、ボカロック的な方向に寄っていたというのがよかったんだと思います。
── さらに7月には、すりぃさんの「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」のカバーも、アップされました。
夏川 「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」は完全に今回のシングルを見据えて、カバーさせていただきました。その動画の最後にサプライズとして、「アンチテーゼ」のリリース決定を発表させていただいたんです。でも、もともと今回のシングルは「417の日」にサプライズ発表を予定していたのが、コロナの影響でリリース日が延びてしまったという事情があって、やっぱりすべての流れの始まりは「417の日」だったなと思っています。
── 「417の日」が中止になってしまった代わりに始まった「417Pちゃんねる」は、夏川さんの今年を象徴するコンテンツになったような気がします。
夏川 そうですね。始める前は、こんなにいろいろなことができる場だとは想像してなかったんですけど、始めてみたら、自分自身で夏川椎菜をプロモートできる最大の場なんじゃないかと思うようになりました。自分はこういうことをしていきたいんだという発信が自由にできるので、始めてよかったなと思います。
>> 【インタビュー】夏川椎菜がニューシングル「アンチテーゼ」をリリース。すりぃとのコラボで、世の中への「怒り」をぶつけるロックに！ の元記事はこちら
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