すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションとし、下肢切断者のモビリティを向上させるパワード義足を開発するBionicM株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:孫小軍、読み:バイオニックエム、以下「BionicM」)は、事業拡大を目的に、資金調達(下記1)および経営体制を強化(下記2,3)したことをお知らせいたします。

(1)資金調達について – 5.5億円のシリーズAを実施

BionicMは2020年8月に、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:郷治友孝、以下「UTEC」)に加え、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大泉克彦、以下「東大IPC」)、国立研究開発法人科学技術振興機構(本部:埼玉県川口市、理事長:浜口 道成、以下「JST」)の3社を引受先とする第三者割当増資により、合計5.5億円の資金調達を実施いたしました。

【投資家からのコメント】
●UTEC 井出 啓介氏
UTECはBionicMが東京大学大学院の研究プロジェクトだった2015年から支援を開始し、19年2月のシード、今回のシリーズA共にリード投資家として継続支援を行っています。 日本が世界をリードするヒューマノイド・ロボット技術と人間工学を融合させることで、全ての人々のモビリティ向上に寄与することを期待しています。

●東大IPC 古川 圭祐氏
2018年に弊社主催の起業支援プログラム「1st Round」でBionicMチームを採択させて頂き、法人設立前から弊社の水本が支援して参りました。孫社長とBionicM社のビジョン、そして事業推進力には、当時から「世界で戦えるモノづくりベンチャー」として大いに期待しており、この度、株主として改めてご一緒できることを非常に嬉しく思います。今後、BionicM社と共にパワード義足のグローバル展開を進めていきます。

●JST 原口 智全氏
JSTのSTARTプログラムから誕生した東京大学発ベンチャーとして、義足製品・市場のイノベーションを牽引し、今後世界で活躍するベンチャーとして、すべての人々のモビリティに力を与えること、「Powering Mobility for All」のミッションを実現していくことを期待しています。

(2)経営体制の強化 – popIn代表取締役 程 涛が取締役に就任
この度、弊社の取締役として程 涛氏が就任いたしましたのでご報告いたします。
程氏は東京大学における自身の研究成果を事業化した起業家でもあり、中国百度の日本法人バイドゥ株式会社との経営統合後は、世界初のプロジェクター付きシーリングライト"popIn Aladdin"を開発・販売しており、IoT技術領域・アジア地域ビジネスのスペシャリストとしての知見をもとに、当社事業へご支援をいただきます。

【新役員体制】
代表取締役社長    孫 小軍
取締役COO      関口 哲平
社外取締役      井出 啓介
社外取締役  (新任)程 涛
執行役員       半澤 誠規

【新任役員 プロフィール】
程 涛(てい とう)
1982年中国・河南省生まれ。東京工業大学卒業後に、東京大学情報理工学研究科に進む。
2008年修士在学中に東大発ベンチャーpopIn株式会社を創業し、大手ニュースメディアに対し、ネイティブ広告に対応したコンテンツ発見プラットフォームなどを提供。2015年、中国百度の日本法人バイドゥ株式会社と経営統合し、2017年より世界初のプロジェクター付きシーリングライト「popIn Aladdin」の開発、販売など全てを担当。

(3)経営体制の強化 – 中国法人設立とCOOの就任
BionicMの中国におけるビジネス展開の拠点として、中国深圳市に新たにBionicMの子会社として現地法人「深圳健行仿生技术有限公司 (総経理:孫小軍、英文名 BionicM Shenzhen Limited.)」を設立しました。なお、「深圳健行仿生技术有限公司」の副総経理(COO)には、中国情報通信業界やビジネスイノベーションのエキスパートの王寧氏が就任致しました。

【新任役員 プロフィール】
王 寧(おう ねい)
北京大学 光華管理学院/MBA。中国電子工業省直轄中国大手電機メーカーにおいてエンジニアとして開発業務に携わった後、中国超大型中央企業:中国電子信息産業集団公司(CEC中国電子)グループにて高級管理として従事。その後シャープ中国OEM責任者としてデジタル製品の海外市場開拓に従事。シャープ中国研究所転任後、オープンイノベーションを担当。清華大学傘下の投資資産管理会社である啓迪控股(Tus-Holdings)・啓迪クリーンエナジー研究院・副院長としてインキュベーションを牽引、クリーンエネルギー関連事業投資をリード。リコーソフトウェア研究所(北京)において、医療機器を対象に中国における事業開発に従事。サービスロボットおよびメディカルロボットを開発する中国ベンチャーの副総経理を経て、BionicMに参画。


■事業進捗および調達資金の使途
NEDO、厚生労働省、JETRO、及び特許庁のプロジェクトに採択:研究開発においては、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発型スタートアップ支援事業、および課題解決型福祉用具実用化開発支援事業、また厚生労働省の障害者自立支援機器等開発促進事業へ採択されました。

試作を重ねながら開発を進めるとともに、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究により、開発するパワード義足の試着評価を進め、実用化に向けて試作機の完成度を高めてまいりました。

さらに、日本貿易振興機構(JETRO)による日本発知的財産活用ビジネス化支援事業、および特許庁による知財アクセラレーションプログラム(IPAS)への採択を通じて知財戦略を強化し、国際出願を含む特許出願を行っています。 2019年10月に行われた国際義肢装具協会世界大会(ISPO2019)では、技術発表を行い、世界中の義肢装具関係者から実用化に向けた期待の声を頂きました。

今回の資金調達により、1)パワード義足の実用化に向けた研究開発・臨床評価試験・生産・販売、2)日本・中国両国における事業活動の加速、3)知財戦略実行の強化、4)人材採用を行ってまいります。開発・臨床評価試験においては、2021年の実用化に向けトライアルユーザーを募集し、製品としてのブラッシュアップを進めます。

■メンバー募集
BionicMでは、技術を世の中に届けていくメンバーを積極採用しています!
詳しくは、下記採用サイトをご覧ください。
http://www.bionicm.com/recruit/

■BionicM株式会社(バイオニックエム)会社概要
BionicMは、東京大学博士課程において孫小軍がヒューマノイド・ロボット技術を応用して発明したパワード義足をコアテクノロジーとし、2018年12月に設立されたスタートアップ企業です。すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションとして、下肢切断者のモビリティ・QOLを向上させるパワード義足の開発を行っています。

設立:2018年12月21日
代表者:代表取締役社長 孫小軍
事業内容:ロボティクスと身体を融合したモビリティディバイスの研究開発・事業化
本社:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ203
URL:http://www.bionicm.com/

配信元企業:BionicM株式会社

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