2014年より開催されている「京都国際映画祭2020」がオンラインでの開催を発表。10月15日(木)〜18日(日)の計4日間行われる。

【写真を見る】「映画もアートも黙らない。」というキャッチフレーズに込められた想いとは?

前身である「京都映画祭」から伝統と志を引き継ぎ、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに「新しいモノ・コト」にも積極的に取り組み続けている本映画祭。第7回を迎える今年、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて本発表となった。

そんな厳しい状況下での開催となった今年のキャッチフレーズは「映画もアートも黙らない。」。「京都は強い。文化は強い。想像力も創造力もほんまに自由や。だから今こそ『京都』から、文化の意味を世界に問いたい。」という、力強い想いが込められたものとなっている。

映像に限らず、絵画やファッション、写真といった、アート全般に取り組むクリエイターの募集を開始している京都国際映画祭。新しい映画祭の形を模索し続ける本映画祭の続報に期待したい。

<スタッフ コメント>

●中島貞夫(京都国際映画祭実行委員会 名誉実行委員長)

「コロナ騒ぎの渦中にあって、今年の映画祭ははたして開催することができるのかどうか、正直言って昭和一ケタ生まれの昔人間にとっては、とんだ難題をつきつけられた思いだった。しかしとにもかくにもいまの状況に合わせた形態-オンラインの使用等-による映画祭として開催に漕ぎつけられたことはなによりであった。未だ手探りの部分は多分にあろうかと思うが、そこは若い人たちの英知と実行力を存分に発揮してもらい、より楽しみのある映画祭に開催されればと念じている。一例を挙げれば、京都が日本映画の重要な揺籃(ようらん)の地であり、以後そこで生まれた大量にして質の高い映画作品の数々…それらは情報発信もひと工夫さえすれば…。

いずれにしろ災い転じて福と為す。コロナ騒ぎの中から、ひょっとして新しい映画祭が生まれてくるかも知れない」

文/トライワーク

「京都国際映画祭2020」オンライン開催決定