Go To トラベルキャンペーンが実施されているかたわら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行はいまだ終息のめどがつかないまま。
「ステイホーム」の夏休み、今年は楽しみにしていた旅行を断念したという人も多かったはずです。そんな中、国内外の観光地をオンラインで訪ねる”バーチャル旅行”が注目を集めています。
自宅で手軽に体験できるスタイルから、機内食を堪能できる施設まで。夏のバカンスを諦めかけていたみなさん、今だからこそ楽しめる、バーチャル旅行の進化、ちょっとのぞいてみませんか?
自宅から簡単に世界各国へ スマホできるバーチャル旅行
スマートフォンやパソコンから、簡単に世界名所をの風景にアクセスすることができることで知られるのがGoogle Mapのストリートビュー機能。以前から360度のパノラマ写真を使ったデジタル世界地図として利用されてきました。この機能が、コロナ禍で旅行気分を味わいたい人から注目されています。
当初は自動車で収集された画像が主に使われていたそうですが、現在はバックパックに収められるカメラや、スノーモービル、水中カメラ、時にはラクダまで使い、パノラマ写真が撮影されるようになりました。
そのため雪山や海中、世界遺産の内部など、簡単に訪れることのできない場所へのバーチャル旅行が可能となったのです。
フランス・パリを象徴するエッフェル塔は、ストリートビューを使うと、真下まで入り込んで細部の構造まで見上げることができます。さらに展望台からパリの街並みを眺めることも可能です。
ニューヨーク近代美術館やルーブル美術館など、世界を代表するミュージアムの中に入ることも!時間を気にせずゆっくり滞在できるのもバーチャル旅行ならではの魅力ですね。
このストリートビュー機能を活用し、Zoomなどを使ってバーチャル旅行ツアーを提供するサービスも登場しています。バーチャルツアーのプラットフォーム「CompathyGO」では、現地をよく知るツアーガイドが、ストリートビューを画面共有しながら観光地についてガイドするなど、まるでその場にいるような旅行体験を低価格で提供しています。Zoomでの実施となり、ガイドへの質問タイムや、ときには現地からの生中継などもあります。
「VRで同行」まるで一緒に旅しているみたい!
コロナの影響で家族旅行や友人との旅行への同行を諦めた人も多いのでは?その問題を解決できるのが、航空会社ANAのブランドANAトラベラーズで取り扱う、VRを使った「ANA VIRTUAL TRIP」というサービスです。
旅行者は専用のカメラ、旅行に同行できなかった人はVR同行者として専用のゴーグルとスマートフォンをレンタルします。旅行者が撮影した映像や写真を見ながら、同行者とよりリアルな映像を共有できます。さらにビデオ通話機能により会話もリアルタイムで楽しめるため、すぐ近くに同行者を感じることができるのです。
このサービスは、今年は自粛した人が多かった「帰省」のシーンでも活用できるのではないでしょうか。ビデオ通話に加え、懐かしい地元の町並みも見ることができるので、ふるさとの家族や友人との距離を縮めるきっかけになるのでは?
ファーストクラスを満喫! 機内食も味わえる、日帰り海外旅行。
もうちょっと臨場感がないと物足りない!という人にオススメなのが、飛行機の搭乗から旅行までを体験できる「FIRST AIRLINES」という施設。東京・池袋、都会のビルの一室にありながら、そこには「池袋国際空港」と称される施設が広がります。
ニューヨーク、フランス、イタリア、日本一周といった多様な就航先を選ぶことができ、飛行機での空の旅を体験しながら目的地へ。
実際にファーストクラスの機内で使用されていたラグジュアリーな座席が採用され、プロ仕込みのCAがアナウンスや機内販売などを実施。旅行先に合わせた豪華な機内食を楽しむなど、地上にいながら、機内さながらのおもてなしが楽しめます。
目的地に着陸後は、VRゴーグルを使った臨場感のある映像での旅行体験や、中継動画で現地の人々とつながることもできます。バーチャルながらも、五感を満たす旅が楽しめそうです。
ちなみにこちらは予約制。人気のプランは1カ月先まで定員になっている場合も多いので、ぜひ早めのプランニングをオススメします!
さいごに
コロナ禍で旅行を思うように楽しめなかった人に注目されているバーチャル旅行。さらにその内容はより体感できるものへ進化していました。
リアルな旅行のように費用もかからず、ソーシャルディスタンスもキープでき、かつ、場所や時間に縛られない・・・。そんなバーチャルだからこそのメリットを最大限に生かし、コロナ禍でも「旅心」を持ち続けていきたいですね!
【参考】
「Go To トラベル」Go To トラベル事務局
「人気観光地にバーチャル旅行しよう!」J:PLUS
「Google マップの 15 年を振り返ってみましょう」Google Japan Blog
「大英博物館からグッゲンハイム美術館まで。ストリートビューで“行ける”美術館・博物館」美術手帖
現地出身者が日本語で贈る、オンライン海外旅行体験「CompathyGO」
「FIRST AIRLINES」
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