価値開発株式会社が、「プレミアム優待倶楽部」の株主優待を新設することを、2020年9月8日の16時に発表した。
価値開発が新設する株主優待は、毎年9月末時点の株主が対象となり、内容は「3000株(30単元)以上の株主に、保有株数と保有期間に応じて『プレミアム優待倶楽部』のポイントを贈呈」というもの。
「プレミアム優待倶楽部」とは、株式会社ウィルズが提供するポイント制の株主優待サービス。「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業の株主になると、株主優待で「プレミアム優待ポイント」がもらえて、そのポイントを食品や電化製品、旅行・各種体験など、魅力的な商品と交換することが可能になる。
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価値開発が株主優待を新設する目的は「当社の今後の成長を見据えた中長期的な株主様からのご支援を賜るため」であるほか、「当社は、株主様も当社サービスの潜在的かつ優良な顧客層と捉え、当社企業価値の向上・事業推進に向けて、株主データベースを積極的に活用してまいります。『価値開発・プレミアム優待倶楽部』への会員登録を通じた当社グループ運営ホテルのキャンペーン告知やアンケートの実施によって、株主様とのコミュニケーションを活性化し、当社をより一層ご理解いただくべく、当社からPR情報、決算情報や適時開示情報などのIR情報を随時配信させていただく予定であります」とのことだ。
価値開発の株主優待は、2020年9月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。
価値開発の株主優待制度の詳細は?
◆新設される価値開発の株主優待制度の詳細 | |||
基準日 | 保有株式数 | 保有期間 | 株主優待内容 |
9月末 | 3000株以上 | ー | プレミアム優待倶楽部のポイント 3000ポイント |
4000株以上 | 1年未満 | プレミアム優待倶楽部のポイント 5000ポイント |
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1年以上 | プレミアム優待倶楽部のポイント 5500ポイント |
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5000株以上 | 1年未満 | プレミアム優待倶楽部のポイント 2万ポイント |
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1年以上 | プレミアム優待倶楽部のポイント 2万3000ポイント |
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1万株以上 | 1年未満 | プレミアム優待倶楽部のポイント 6万ポイント |
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1年以上 | プレミアム優待倶楽部のポイント 7万ポイント |
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5万株以上 | 1年未満 | プレミアム優待倶楽部のポイント 8万ポイント |
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1年以上 | プレミアム優待倶楽部のポイント 9万5000ポイント |
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10万株以上 | 1年未満 | プレミアム優待倶楽部のポイント 10万ポイント |
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1年以上 | プレミアム優待倶楽部のポイント 12万ポイント |
価値開発の株主優待利回りは?
価値開発の2020年9月8日時点の終値は109円なので、株主優待利回りは以下のようになる(※なお、「プレミアム優待倶楽部」のポイントは1ポイント=1円として計算)。
(3000株保有の場合)
投資金額:3000株×109円=32万7000円
優待品:プレミアム優待倶楽部のポイント3000ポイント
株主優待利回り=3000円÷32万7000円×100=0.91%
(4000株・1年未満保有の場合)
投資金額:4000株×109円=43万6000円
優待品:プレミアム優待倶楽部のポイント5000ポイント
株主優待利回り=5000円÷43万6000円×100=1.14%
(5000株・1年未満保有の場合)
投資金額:5000株×109円=54万5000円
優待品:プレミアム優待倶楽部のポイント2万ポイント
株主優待利回り=2万円÷54万5000円×100=3.66%
価値開発の株主優待は、個人投資家に人気の「プレミアム優待倶楽部」のポイント。ちなみに、以前は3月末時点の株主を対象に、「ドミノ・ピザ優待券」などが贈呈されていたが、2018年3月末の実施を最後に廃止されていた。以前の株主優待が100株以上の株主を対象としていたのに対し、今回新設された株主優待制度は3000株以上の株主を対象としているため、投資のハードルは高くなっている。それでも、SBI証券の夜間取引(PTS取引)では一時、発表当日(2020年9月8日)の終値109円より32.5円も高い141.5円(+29.81%)を記録しており、明日以降も注目を集めそうだ。
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ただし、価値開発はホテルの開発・運営などを手掛ける会社で、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しており、2021年3月期の通期予想も出ていない。つまり、「業績が好調だから株主優待を実施する」というわけではないので、今期の業績の動向、将来的に株主優待が廃止されるリスクなどに注意する必要がありそうだ。
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価値開発はホテルの運営管理や新規ホテル開発、不動産仲介などの不動産業を手掛ける企業。2021年3月期の第1四半期の連結業績は、売上高3億7300万円(前年同期比73.8%減)、営業利益5億円の赤字、経常利益5億900万円の赤字、四半期純利益5億9100万円の赤字。通期の連結業績予想は今のところ未公表。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、運営ホテルの稼働率及び客室単価が低下し、大打撃を受けている。
■価値開発 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
サービス業 | 3010 | 東証2部 | 9月末 |
株価(終値) | 必要株数 | 最低投資金額 | 配当利回り |
109円 | 3000株 | 32万7000円 | 0.00% |
※株価などのデータは2020年9月8日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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