脳科学者の茂木健一郎パーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMの番組「Dream HEART9月5日(土)放送は、俳優でアーティストとしても活躍中の森崎ウィンさんをゲストに迎えてお届けしました。

森崎ウィンさん



森崎ウィンさんは、1990年ミャンマーで生まれ育ち、小学校4年生の時に来日。中学2年生のときにスカウトされ、芸能活動をスタートしました。その後、2008年ダンス ボーカルユニット“PRIZMAX”に加入し、メインボーカルを担当する傍ら、俳優としても様々な役を演じ、活躍するなかで2018年に公開されたスティーヴン ・スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー1」で、主要キャストに抜擢され、ハリウッドデビューを果たしました。

さらにはアーティストとしても世界進出を掲げ、“MORISAKI WIN”としてこの夏にメジャーデビューしたばかりです。

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◆最初から“世界”を意識して楽曲を制作

茂木:今回のアルバムに「パレード – PARADE」という楽曲があるんですけど、日本的な楽曲から離れてワールドワイドな楽曲ですね。

森崎:そうですね。洋楽がすごく好きですし、小さいときから聴いていたこともあってそういうものがベースとしてあるので、そのルーツはちゃんと出していきたいな、と。制作陣の方々とも話して、洋楽テイストに寄せて、最初からワールドワイドということは決まっていましたね。

茂木:例えば歌詞の、英語と日本語がちょうどいい感じで混ざって。こういうのはかえって今、アメリカとかでもウケそうですよね。

森崎:そうなんです。「ここ日本語なの?」という歌いまわしをしていたり、それが今回の作家チームと出会ってやってみて、すごく面白かったです。詞の内容はもちろん、音としてもちゃんと“耳に入ってくる”“グルーヴを出せる日本語”というのを選びながら書いてくださっています。

茂木:作詞がEIGOさん。

森崎平井大さんとかをプロデュースして一緒にやっている方です。インターナショナルスクールにも行かれていて、アメリカにも住んでいたので、けっこうネイティブな方ですね。

◆演技でオスカーを獲り、ミャンマー子どもたちに夢を与えたい

茂木:今回「PARADE」を出されて。僕の解釈では音楽界の最高峰と言うとグラミー賞になると思うので、森崎さんにはぜひ、グラミー賞を狙いに行かれたらいいなと思うんです。同時に、今はワールドワイド(の環境)だからリスナーもいろんなところにいるし、森崎さんの楽曲がいろんなところで聴かれたらいいですよね。

森崎:それが1番です。でもグラミー賞よりも……僕はまず、俳優として“俺はなんで(アカデミー賞で)オスカーを狙うんだ?”ということになるんですけど……役者として、僕が(作品で)誰かを演じていくなかで背負うものは、音楽とはまた違って大きかったりとか、プレッシャーもまた(音楽とは)違うんですけど。

そのようななかで、芝居に対してコンプレックスがあったりとか、周りにすごい役者がたくさんいて「うわぁ」って比べられてしまう瞬間もあったりして、そういう意味で「自分を認めたい」ということで「賞を獲りたい」ということになるんです。

じゃあ“なんでオスカーなんだ?”という、もうひとつそこに理由付けとして加わったのが、「ミャンマー出身の俳優が世界に行けるんだぜ」ということをみんなに伝えて、僕はミャンマー子どもたちに夢を与えたいんですよね。

茂木ミャンマー出身の方がオスカーを獲ったことはないんですか?

森崎:ないです。すごく昔にハリウッド作品に出演したことがある女優さんがいるとは聞いたんですけど、調べる限りではあのビッグ・バジェットの映画にミャンマー人として出たのは僕が初めてだと思います。

じゃあ、“なんで音楽でグラミー賞を狙いに行かないんだ?”ということですが、音楽はどちらかというと、“MORISAKI WIN”として発信しているものなので、そこに採点とかはいらないんです。

茂木:そうか。音楽は個人的な表現だからね。

次回、9月12日(土)放送も引き続き森崎さんをゲストに迎えてお話を伺います。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリアTOKYOFMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ茂木健一郎
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dreamheart
森崎ウィン 音楽でグラミー賞ではなく、演技でオスカーを狙う理由「ミャンマーの子どもたちに夢を与えたい」