明治安田生命J1リーグ第16節のヴィッセル神戸vsFC東京が12日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-2の引き分けで終えた。

前節の首位・川崎フロンターレ戦で2-3の敗北を喫した11位・神戸。その試合から先発を渡部と菊池に代えて、トーマス・フェルマーレンと初瀬を送り出しホームでの白星を狙う。また、メンバー外が続いていたアンドレス・イニエスタリーグ戦6試合ぶりにベンチ入りを果たした。

対する3位・FC東京は公式戦4連勝中と好調をキープしている。2-1で逆転勝利した前節の横浜FC戦からメンバーを5名変更。木村、小川、三田、永井、レアンドロに代えて中村拓海、森重、品田、ディエゴ・オリヴェイラ・アダイウトンを加えて首位追撃に勝ち点3を目指す。

ボールを握りゲームをコントロールしたい神戸と強固な守備から縦に速く鋭いカウンターを狙うFC東京の対照的な一戦。立ち上がり、両者ともに前線から激しいプレッシャーを掛ける中、神戸は古橋や初瀬がミドルシュートを狙うもディフェンスのブロックに捕まってしまう。

対するFC東京は21分、ディエゴ・オリヴェイラが個の力で右サイドを打開しグラウンダーのクロス。これに飛び込んできたアダイウトンがスライディングで合わせるも、GK飯倉に阻まれた。

徐々に支配率を高めていく神戸が決定機を迎える。24分、カウンターからボックス右に抜け出した古橋のシュートは右ポストに弾かれるも、このこぼれ球を回収したセルジ・サンペールが再び古橋へ。古橋がクロスを入れると安井が押し込み、J1リーグ初ゴールで先制点をマークした。

なかなかカウンターに持ち込めず攻めあぐねるFC東京だったが後半立ち上がりの50分、ディエゴ・オリヴェイラを受けた田川がボックス右からシュート性のクロスを入れると、ゴール前でアダイウトンがコースを変えてゴールイン。試合を振り出しに戻した。

FC東京はこの勢いそのままに58分に逆転に成功する。ボール奪取した高萩がアダイウトンとのワンツーでボックスへ侵入。ラストパスを受けたディエゴ・オリヴェイラがボックス左からネットを揺らした。

逆転を許した神戸は直後にイニエスタを投入。そのイニエスタを中心に攻撃を組み立てるが、前線に人数を掛けたことで度々カウンターを許してしまう。だが、耐え忍んだ神戸は後半アディショナルタイム3分、イニエスタのFKをダンクレーがヘディングシュートでネットに突き刺し、劇的同点弾。

試合は2-2で終了し、リーグ5試合ぶりの勝利を目指した神戸は土壇場で勝ち点1を手にする形に。一方、FC東京は公式戦5連勝を逃す結果となった。

ヴィッセル神戸 2-2 FC東京
【神戸】
安井拓也(前24)
ダンクレー(後45+3)
FC東京
アダイウトン(後5)
ディエゴ・オリヴェイラ(後13)