豊島将之竜王が藤井聡太二冠を108手で破り勝利。対戦成績は豊島竜王の五戦全勝。豊島竜王は準決勝第二局で渡辺明JT杯覇者と高見泰地七段の勝者と対局。ABEMAでライブ中継を予定。
【実施概要】
タ イ ト ル: 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 二回戦第三局
日 程: 2020年9月12日(土)
場 所: ABEMAスタジオ シャトーアメーバ(住所:東京都渋谷区神宮前2丁目8-2 )
【JTプロ公式戦結果】 二回戦第三局
対   局 : 藤井 聡太 二冠(先手)対 豊島 将之 竜王(後手)
結   果 : 108手にて豊島竜王の勝ち

先手藤井二冠〈左〉の横歩取りに応じる豊島竜王〈右〉

勝利棋士記者会見で激戦を振り返る豊島竜王


【「JTプロ公式戦」今日のハイライト
■豊島竜王、紙一重の勝利で準決勝進出
振り駒はと金が3枚で、藤井二冠の先手と決まる。先手の藤井二冠は横歩取りを選択。両者予想通りの作戦なのか、序盤は非常に速い進行。中盤の分かれは後手がやや指しやすいと見られたが、そこからの寄せ合いが超難解。形勢は二転三転する大熱戦となるが、豊島竜王が最後に先手玉を即詰めに討ち取って、準決勝進出を決めた。
■講評
横歩取りになりました。豊島竜王は先手番を持って王位リーグの上村五段戦で経験のある形です。そのときは▲1八金でしたが、本局は▲2九金としたのが藤井二冠の工夫です。途中の局面は後手が指しやすいのかもしれませんが、その後は一手一手ギリギリの手順が続きました。86手目△7五桂のところでは△6六桂と打つ決め手があったみたいですし、96手目△7七桂に対して、先手も▲同銀△同銀成▲8五角という手があったようです。(以下△7四銀なら▲7五桂△5二玉▲6四桂以下詰み)見どころ十分で、早指しならではの醍醐味を味わえた将棋だったと思います。                               松尾歩八段談

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JTプロ公式戦(二回戦第三局)結果
【投了図】 藤井 聡太 二冠(先手)対 豊島 将之 竜王(後手) 

豊島将之 歩五


藤井聡太 角金二桂二歩
投了図は△5八金まで

【棋 譜】 藤井 聡太 二冠(先手)対 豊島 将之 竜王(後手)
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲5八玉 △4二銀
▲3六歩 △4一玉 ▲3七桂 △2二歩 ▲3八銀 △7二銀
▲9六歩 △8二飛 ▲8四歩 △8八角成 ▲同 銀 △2八角
▲3二飛成 △同 玉 ▲2九金 △3七角成 ▲同 銀 △6四歩
▲7七桂 △6五歩 ▲2三歩 △同 歩 ▲2四歩 △同 歩
▲5六角 △3三桂 ▲4六銀 △8四飛 ▲6五桂 △6四歩▲7五角 △8五飛
▲6四角  △6二金 ▲3五銀  △6三銀
▲2四銀  △6四銀 ▲2三角成  △3一玉 ▲3三銀不成 △同 銀
▲同 馬  △4一玉 ▲8六歩  △8四飛 ▲5五桂  △4二銀
▲1一馬   △3七桂 ▲4八金  △2九桂成 ▲6三銀   △6一歩
▲8五香  △3九飛 ▲6二銀成  △6九角 ▲6八玉  △6二歩
▲8四香  △6五銀 ▲6一飛  △5二玉 ▲6三桂成  △同 玉
▲7九金  △7五桂 ▲4九金打  △6七桂成 ▲同 玉  △3六飛成
▲6九金  △7六銀 ▲6八玉   △6七金 ▲5九玉  △7七桂
▲7九金  △3九成桂 ▲3七歩  △4九成桂
▲同 玉 △5八金打 ▲同 金 △同 金 ▲同 玉 △4九銀
▲4八玉 △5八金
まで108手で後手の勝ち

配信元企業:公益社団法人日本将棋連盟

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