まずは、意外と知らない爪の構造から理解していきましょう。


■爪は3層でできている!?爪のメカニズムをおさらいしよう

【詳細】他の写真はこちら


出典:photoAC

爪が、3層構造になっているのをご存知ですか?

爪の表面一番上から
◇トッププレート(背爪)
◇ミドルプレート(中爪)
アンダープレート(腹爪)
というように3つに分かれています。

このプレートにはそれぞれケラチンという細胞の並びかたに縦と横の方向があり、トッププレートアンダープレートは縦に、ミドルプレートは横になっています。この3層構造によって、爪は硬さだけでなく、柔軟性を持ち、普段の生活で指先を使う程度では、割れないようになっているんですね。
二枚爪とは、この3層の間が剥がれる状態のことをいいます。また、この3層はミドルプレートが一番厚いため、トッププレートが剥がれている状態よりも、ミドルプレートが剥がれて、アンダープレートのみになっている状態の方が、自爪がより薄くなっているため、さらに注意が必要です。

■二重爪と二枚爪は似て非なるもの!二重爪の状態と原因

出典:photoAC

原因を知れば、爪のトラブルを防げるはず。そこで、二重爪になる主な原因を詳しくご紹介しましょう。




・二重爪の原因は主に外的衝撃から!水虫が原因ならすぐに皮膚科へ

出典:photoAC

二重爪の原因は主に外的衝撃で引き起こされます。足の形に合わない靴を無理にはいていると圧迫のダメージが爪に蓄積され、二重爪の原因に。また、サッカーや陸上などのスポーツをしている人も、つま先に瞬間的に強い衝撃が加わり、二重爪になるリスクが高まります。
外的要因が思い当たらない場合、かゆみがある、痛い、水虫の可能性がある場合は早めの皮膚科受診がおすすめです。




・二枚爪の原因は爪への外的衝撃、乾燥、栄養不足から

出典:photoAC

健康な爪には水分が含まれています。乾燥すると刺激に弱くなり、二枚爪のリスクが高まります。また、爪を構成するたんぱく質などの栄養素不足、血行不良で、指先まで栄養が行きわたらないと、爪がもろくなり、二枚爪になることも。
ほかにも指先に負担がかかる作業が多いことで爪に負荷がかかり、爪が剥がれやすくなります。

■二重爪や二枚爪を放っておくとどうなるの?

出典:photoAC

二重爪は痛みがなければそのまま様子を見ても問題ない場合が多いです。足に負担をかけずに清潔に保ち、必要以上にさわらないように気をつけましょう。痛みやかゆみがある、水虫の可能性がある場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

二枚爪はそれ自体に痛みはありません。しかし放っておいて、洋服などに引っかかると、もろくなっている爪がさらに剥がれて大事になることも。また、放置しておくと繰り返しやすくなるので、正しいケアで直すことをおすすめします。

■二枚爪は自宅のケアで改善できる!正しい治し方は?
治し方を知っていれば自分で対処することができます。そこで、自宅でできる簡単な爪のケア方法をご紹介しましょう。
・爪はやすりで削る

出典:photoAC

カーブしている爪を爪切りで切ると両サイドの湾曲している部分に負担がかかり、ヒビがはいることも。見えない細かなヒビから爪が剥がれる場合があるので、爪切り後の断面は爪やすりで滑らかに整えることをおすすめします。



・お風呂上がりに爪を切る

出典:photoAC

爪やすりが苦手な人は、お風呂上りの爪が水分を含んで柔らかくなっているときに爪切りをするといいですよ。
特に子供の場合はじっとしていないので、爪切りだけでも大変なのにその後爪やすりをかけるとなると大仕事!お風呂上りの柔らかな爪は切りやすく、爪切り時間も短縮できるのでおすすめです。



・血行改善には手指を動かす

出典:photoAC

血行不良が原因の二枚爪の場合は、積極的に手指を動かして血行改善を心掛けましょう。栄養が指先まで行きわたり、二枚爪の予防につながります。空き時間などに短い時間でも毎日続けることで効果を感じやすくなりますよ。



・乾燥対策に保湿する

出典:photoAC

保湿は二枚爪予防の基本中の基本。ハンドクリームを爪先まで塗るのもいいけれど、即効性を感じたい人、爪が弱くなっている人にはネイルケアに特化したアイテムであればさらに効果的ですね。
お風呂上りなど、血流が良くなっているときにキューティクル配合オイルを指先に塗って、ラップでパックをすると効果的です。

■知っておくと役立つ!二重爪の予防と対処法
二重爪になってしまう前に実践したいおすすめの予防法をご紹介しましょう。もしも二重爪になった際の対処法もお届けするので、自爪の状態に応じてトライしてみてくださいね。

・爪にも栄養が必要!食事やサプリメントで二重爪対策




出典:筆者撮影

皮膚が角質化してできている爪は、栄養不足になればお肌と同じように荒れてしまいます。そこで重要なのがしっかり栄養を摂ること!爪を形成するために欠かせないたんぱく質や爪の反りを抑える鉄分、乾燥から爪を守ってくれるビタミンAなどを積極的に摂取して二重爪を予防しましょう。
食品から摂取する場合は、肉や豆類、レバーや海藻、緑黄色野菜などが◎一度にすべての栄養をたっぷり摂取するのはなかなか大変なので、サプリメントを活用するのもおすすめです。

・手足の爪をトリートメント剤などでケアしよう
手足の爪を日ごろからケアしておくことも大切な対策法です。万が一、二重爪になってしまった場合にも活用できるケア方法は、爪専用のトリートメント剤を使って補強すること。二重爪の主な原因とされている外的刺激から爪を守ってくれたり保湿してくれたりと、メリットが満載です。
使い方は、清潔にした爪に気がついたときや寝る前などに塗布するだけなので簡単です。トリートメント剤を塗ることを習慣化して、美しい爪を維持しましょう。


・靴を常に清潔に保って二重爪対策をしよう




出典:pixabay

足の爪の二重爪を防ぐには、靴を清潔に保つことも大切です。雑菌が繁殖している靴をはき続けることで、水虫などのリスクが高くなることもあります。水虫になってしまうと、爪が弱ってしまい二重爪になってしまうこともあるので要注意。
靴は二足以上用意してローテーションし乾燥させましょう。また、定期的に洗うことも覚えておきたいポイント。特に、スニーカーやパンプスなど、つま先が見えにくい靴は入念にお手入れするのがおすすめです。

・ネイルのつけっぱなしは厳禁!爪を休ませる期間を作ろう




出典:@chikako1807 さん

指先をキレイに見せたりオシャレ度をアップさせたりしてくれるネイル。ですが、常にジェルネイルをしていると、隙間に水分が残りカビなどを繁殖させ、二重爪の原因になることもあります。
爪を休ませて清潔を保つため、たまにはネイルをしない休憩期間を設けましょう。特に、爪が薄くなったと感じたり、縦にスジが入ってきたりした場合には要注意です。また、除光液の使いすぎにも注意しましょう。

・二重爪の原因になることも!水虫の場合は早めに病院へ行こう
皮膚だけでなく、爪にも水虫が発生することがあります。主な症状は、爪の色が白や黄色に濁ること。また、爪自体の厚みが増したり爪がボロボロになったりするのも特徴的な症状です。
前述した通り、水虫は二重爪の原因になることもあり、同じ靴をはくことで他人に移る可能性もあります。塗り薬や飲み薬で治ることがほとんどなので、異変を感じたら早めに病院へ行きましょう!

■病院での二枚爪の治療は必要?どんなことをするの?

出典:photoAC

二枚爪の場合は保湿剤の処方、生活指導になります。セルフケアでの改善が可能ということですね。ただし、二枚爪の原因に内科系疾患が潜んでいる場合もあるので、心配な場合医師の診断を仰ぎましょう。

■爪のトラブルを回避して健やかな指先をキープしよう

出典:photoAC

傷みや生活に支障がない場合、爪のトラブルは放置しがち。これからの季節、足指の露出も多くなるので、この機会に正しいケアで爪の健康を保ちましょう♡
(mamagirl
掲載:M-ON! Press