サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニパリ・サンジェルマン(PSG)で決めたフリーキックだ。


2013年夏にナポリからPSGに加入したカバーニは、今夏に退団するまで、公式戦301試合に出場し、クラブ歴代最多の200ゴールを決めてきた。

PSGでは度々直接FKでのゴールを決めたカバーニだが、2017年10月22日に行われたリーグ・アン第10節、マルセイユとのフランスダービーでは、チームを救う素晴らしいFKを決めている。

この試合まで公式戦無敗を誇っていたPSGだが、ダービー14戦未勝利中だったマルセイユが善戦し、2-1とマルセイユリードで終盤を迎える。さらに87分にPSGのFWネイマールが退場となり、絶体絶命の中、頼れるエースストライカーが最後の最後にチームを救う。

3分が与えられた後半アディショナルタイム3分、ボックス左手前でカバーニが相手DFのB・サールに倒されてFKを獲得。これをカバーニ自ら右足で狙うとクロスバーの内側を叩き、ゴールに吸い込まれた。

クラブ通算200ゴールを記録した際のインタビューで、最も印象深いゴールを問われたカバーニは、このマルセイユ戦でのFKを挙げており、記憶に残るスーパーゴールであった。

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