波乱のグローバルオーディション番組「I-LAND」(ABEMA SPECIALにて日韓同時放送)の最終回が9月18日(金)夜8時から生放送される。最後まで勝ち残った9人のアイランダー(デビュー候補者)の中から、7人がグローバルアイドルとしてデビューする。運命の最終回を控え、生放送のファイナルテストに挑む9人の顔ぶれをあらためて振り返る。

【写真を見る】3つめのテスト“コンセプトテスト”「Flame On」のパフォーマンスで高評価を得たケイ

■ 最終回の生放送でデビュー7人が決定

「I-LAND」は、BTSが所属するビッグ・ヒット・エンタテインメントと、『PRODUCE』シリーズを企画したCJ ENMがタッグを組んで制作するオーディション番組。いわば、BTSの“弟分”発掘プロジェクトだ。

23人の顔ぶれで6月にスタートしたこのプロジェクト。“パート1”では、定員12人の超豪華アイドル養成施設<I-LAND>と、そのそばにポツンと佇む殺風景な練習ルーム<グラウンド>の間でメンバーたちがテストごとに昇格・降格を繰り返し、最終的に11人が脱落した。

8月14日からは、勝ち残った12人を最終メンバー7人まで絞り込む“パート2”に突入した。ここまで3回のテストで1人ずつ脱落者を生み、現在残っているアイランダーは9人。最終回は生放送でパフォーマンスが行われ、グローバル(視聴者)投票で7人のデビューメンバーが決定する。

“パート1”からここまで7つのテストをともに戦ってきた9人。その軌跡を、直近の評価ランク1位から順に振り返る。(※年齢は満年齢で表記)

■ ケイ:マラソンで鍛えた足腰が武器

1997年10月21日生まれ、22歳。日本出身

「I-LAND」参加以前の練習期間:2年8カ月

“パート2”ランク変遷:進出時5位→(1)4位→(2)6位→(3)1位

現在暫定ランク1位は、日本人でメンバー最年長のケイ(K)。小中高校時代はマラソンに没頭し、関東地区1位も経験した実力者だ。

走り込みで培った下半身の強さと体幹が活かされたダイナミックなダンスが持ち味で、ゆたかな表現力も評価が高い。“パート1”の「FIRE」テストでプロデューサー評価1位を獲得するなど早くから実力を発揮し、危なげない戦いぶりで“パート2”に進出した。

“パート2”でも、激しいダンスが特徴的な曲「DNA」のセンターを務めるなど、ダンスの実力は安定している。テスト(2)では年下メンバーたちに「気安く意見を言いにくい雰囲気がある」と指摘され悩んだが、この反省を生かし、テスト(3)ではほかのメンバーにリーダー役を託して周囲の意見に積極的に耳を傾けるなど、精神面でも大きく成長した。チームを引っ張る“お兄さん”として、デビューに向けた最後の戦いに挑む。

■ ニキ:殻を破り初めての“デビュー組”入り

2005年12月9日生まれ、14歳。日本出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:8カ月

“パート2”ランク変遷:進出時9位→(1)8位→(2)9位→(3)2位

暫定ランク2位は日本人のニキ(NI-KI)。ダンススタジオを経営する両親のもと5歳でダンスを始め、すでにダンス歴10年。トレーナーを務めるBTSの振付師ソン・ソンドゥク氏からも「ニキは本当にダンスが上手だね」と手放しでほめられるほどの実力者だ。

“パート1”では、降格者の練習所<グラウンド>での戦いが続いた。グローバル(視聴者)投票で“パート2”に進出した後もなかなか評価を得られず「まだ一度も“デビュー組”(7位圏内)に入ったことがない」と焦りも口にしていたが、テスト(3)の「Flame On」では曲の雰囲気をよくつかみ、プロデューサー陣から「開花した」「本当に期待できる」「最高でした」と口々に評価されて初めての“デビュー組”入りを果たした。殻を破った今、ファイナルテストのパフォーマンスに期待が高まる。

■ ソヌ:天性のアイドルが急成長

2003年6月24日生まれ、17歳。韓国出身。

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:10カ月

“パート2”ランク変遷:進出時1位→(1)5位→(2)1位→(3)3位

グローバル投票で圧倒的人気を誇るアイランダー、キム・ソヌ(SUNOO)が暫定ランク3位。

アイドルを志してから1年未満と準備期間は短めで、“パート1”では2度、降格を経験した。だが、“パート1”でプロデューサー・RAINを「練習期間10か月とは思えない安定感」と唸らせるなど、当初から存在感が光っていた。

明るいキャラクターも人気で、過去2回のグローバル投票ではどちらも1位に輝いた。

“パート2”に入ってからはダンス・ボーカルの実力も急成長。テスト(3)ではキャラクターに合ったポップな曲を選択し、プロデューサー陣から「水を得た魚のよう」と高評価を受けた。

不安要素は体の弱さ。1年前に大きな手術を受けたばかりで体調管理にも人一倍気を遣わなくてはならず、体力をつけることが今後の大きな課題だ。

■ ヒスン:デビュー逃した悔しさバネに努力

2001年10月15日生まれ、18歳。韓国出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:3年1カ月

“パート2”ランク変遷:進出時3位→(1)1位→(2)2位→(3)4位

「I-LAND」開始時からの圧倒的エース、イ・ヒスン(HEESEUNG)が暫定4位。

BigHitでの練習生時代にはTOMORROW X TOGETHERのメンバー候補に入っていたが、デビューできず挫折を味わい、そこから2年間「ほとんど休まず練習してきた」という努力の人だ。

一度も降格することなく“パート2”に進出した。プロデューサー評価でもグローバル投票でも3位以下になることはなかったが、テスト(3)ではケイ、ニキ、ソヌの躍進により、初めてトップ3から陥落した。だが、苦手意識のあったさわやかなアイドルソングに挑み83点という高得点を挙げたことは、大きな成果。キラースマイルウインクのスキルも身につけ、さらにパワーアップしてファイナルテストに挑む。

■ ソンフン:苦手な王道アイドルソングで脱皮

2002年12月8日生まれ、17歳。韓国出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:2年1カ月

“パート2”ランク変遷:進出時4位→(1)3位→(2)5位→(3)5位

元フィギュアスケーターのパク・ソンフン(SUNGHOON)が暫定5位。スケート歴は約10年で、韓国男子勢7位にランクインした実力を持つ。

ストリート系やヒップホップダンス経験者の多いアイランダーの中で、フィギュアスケート仕込みの美しいジャンプや所作は大きな強み。人気と実力を兼ね備え、“パート2”では“デビュー組”常連として活躍している。

シャイな性格で、愛嬌を振りまくことが苦手だったが、テスト(3)で王道アイドルソングのユニットに選ばれ、「自分を捨てて、違う自分を見出さなきゃいけない」と一念発起。ソヌから愛嬌ある表情を学び、プロデューサー陣からも「大きな一歩を踏み出した」と高い評価を受けた。

ジェイ:“黒歴史”乗り越え人気急上昇

2002年4月20日生まれ、18歳。韓国/アメリカ出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:2年11カ月

“パート2”ランク変遷:進出時6位→(1)6位→(2)3位→(3)6位

パワフルさと情熱、愛嬌を併せ持ち、常に“カッコよさ”を追求する男・ジェイ(JAY)が暫定6位。

“パート1”では降格を経験したが、<グラウンド>で魂を燃やし、デビューへの強い意志を見せつけて再昇格。チームをまとめるリーダーシップの才能も開花させた。

“パート2”のグローバル投票では、中間発表で11位(最下位)だったため脱落を覚悟し、ほかのアイランダー全員に感謝の手紙を書いて手渡すなど、常に全力投球。そんな姿がファンの心を掴み、最終結果では11位から3位へと大きくジャンプアップするという奇跡も起こした。

その熱さゆえに、「I-LAND」でも数々の“黒歴史”を刻んでいる。エピソード7でBTSが激励に訪れた際には「黒歴史を残さない方法が知りたいです」と質問し、「そんなのない」(RM)、「この質問もいつか黒歴史になるよ」(ジョングク)と爆笑された。

ダンス、ラップの実力と個性的なキャラクターで、唯一無二のアイドルを目指す。

ジェイク:急成長にプロデューサー陣もびっくり

2002年11月15日生まれ、17歳。韓国/オーストラリア出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:9カ月

“パート2”ランク変遷:進出時8位→(1)7位→(2)7位→(3)7位

暫定7位は“成長のアイコンジェイク(JAKE)。合同オーディションで高倍率をくぐり抜け、オーストラリアから知り合いのいない韓国に一人でやって来た。

練習生期間も短く、発展途上の状態で「I-LAND」に飛び込んだ。“パート1”では、最初のテストで個人点最下位・40点という低評価を受けたが、テストのたびに目を見張る成長を見せ、最終テストでは75点を獲得。4つのテストで個人点が最も伸びたアイランダーとなった。

“パート2”でも、上位のアイランダーに追いつくため必死で練習を重ねたジェイク。テスト(2)ではプロデューサーから「当初は歌もまともに歌えなかったのに、今日のステージでは安定的に歌っていたし、表情やダンスもうまくて本当に驚いた」と高評価を受けた。

「K-POPの魅力を世界中の人たちに知ってもらいたい」という情熱で、ファイナルテストに挑む。

■ ダニエル:スランプ脱出?評価も上向きに

2006年3月26日生まれ、14歳。韓国/アメリカ出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:1年

“パート2”ランク変遷:進出時2位→(1)10位→(2)10位→(3)8位

暫定8位は、「I-LAND」の心優しい"マンネ(末っ子)"ダニエル(DANIEL)。

“パート1”最初のテストで2位という高評価を受け、鮮烈にデビューを飾った。その後、降格となったが<グラウンド>では「対決テスト」でソヌとともにボーカル代表を務めるなど存在感を見せ、グローバル投票2位で“パート2”進出を決めた。

“パート2”では、成長を続けるほかのアイランダーたちに圧倒され、スランプ気味。ワースト2位の低評価が2回続き、シヒョク氏からも「突然、成長が止まった印象」「何をしていたか印象に残らない」といった厳しい言葉を投げかけられた。

だが直近のテスト(3)では「すごくよかった。実力が発揮できていた」と、久しぶりにポジティブなフィードバックを受け取った。デビュー組に入るためにはスランプ脱出が必須だが、その出口が見えてきたようだ。

■ ジョンウォン:上位常連から一気に最下位候補に

2004年2月9日生まれ、16歳。韓国出身

「I-LAND」参加以前のアイドル練習生期間:1年4カ月

“パート2”ランク変遷:進出時7位→(1)2位→(2)8位→(3)9位

テスト(3)後のプロデューサー評価が9位と低迷しているのは、16歳のジョンウォン(JUNGWON)。

“パート1”では一度も降格せず、さらに最初と最後のテストでプロデューサーから1位評価を受けた。“パート1”を通して2度1位を獲得したのはジョンウォンただ一人だ。

危なげなく“パート2”に進んだが、テスト(2)後のグローバル投票で8位となり、“デビュー組”7位圏内から初めて転落。テスト(3)後のプロデューサー評価では、まさかの最下位評価となった。

シヒョク氏から「本当に頑張っているのがわかるけれど、自信がないのが目立ってしまった」「ステージに上がったら、もっと思いっきりやらないと」と厳しいフィードバックを受け取ったジョンウォン。実力は十分なだけに、不安に負けない強い心を持てるかどうかがデビューのカギになりそうだ。

18日夜7時からは、アイランダーたちの先輩にあたるSEVENTEENの新曲「24H」パフォーマンス特別番組「I-LAND最終回直前!K-POP特番~SEVENTEEN独占パフォーマンス~」を送るほか、最終回にはBTS、TOMORROW X TOGETHERも出演する。

デビューにつながるファイナルステージで、先輩アーティストたちに劣らぬ輝きを見せられるか。アイランダーたちの最後の戦いが始まる。(ザテレビジョン

3つめのテスト後のプロデューサー評価で1位になったケイ