中国の通信機器大手メーカーであるファーウェイはスマートフォンメーカーとしても有名だが、中国メディアの騰訊は12日、「日本にはファーウェイのようなハイテク企業が存在しないと主張するのは盲目的な過信に過ぎない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、ファーウェイに実力があるのは確かだが、スマートフォンにおいては重要な部品の多くを外部から調達しているのも事実だと指摘。またファーウェイのスマートフォンの販売台数は多いが、これは中国人の人口が非常に多いためだとし、ファーウェイは実際のところ「実力以上に評価されている」のが現状だと強調し、それにもかかわらず「日本にはファーウェイのようなハイテク企業が存在しない」と主張するのは自分たちの実力を「盲目的に過信している」に過ぎないと強調した。

 一方で、日本には目立たなくとも「極めて高い技術力と、分厚い基盤」を持った企業が数多く存在するとし、それは、自動車産業や半導体産業、精密機器産業における日本企業の影響力の大きさを見ればよく分かるはずだと強調。日本企業はイノベーションとクオリティを重視するゆえに、完成品はもちろん、さまざまな製品に使われる重要な部品も自ら創り出せると指摘し、たとえば中国高速鉄道や中国企業のスマホにも日本企業の部品がたくさん使われているのだと論じた。

 記事は、日本の製造業はファーウェイを含む中国のハイテク企業から非常に高く評価されていると紹介したうえで、「日本にはファーウェイのようなハイテク企業が存在しないと主張するのは自らの実力を盲目的に過信しているのと同じ」であると強調、中国は自らを軽視することも過大評価することも避けつつ、絶えず学び続けることが肝要であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本企業を過小評価するな! それは「自らの実力を盲目的に過信している」のと同義だ=中国