テレビ東京HD(東京都港区)100%子会社の制作会社「テレビ東京制作」で、プロデューサーとして働いていた女性社員のAさんが、過重労働による精神障害で労災を認められた。

Aさんの代理人弁護士9月17日明らかにした。48日連続勤務(2018年2月〜3月)があったという。

また、未払い残業代や懲戒処分の無効を求めて同社を相手取り、提訴したという。Aさんは「今、テレビの現場やマスメディアで、同じ悩みで苦しんでいる人がいたら、一人ではないですよ、と言いたいです」とコメントしている。

適応障害の発症までの経緯

Aさん側によると、Aさん2006年に中途採用で正社員として入社してから、プロデューサーディレクター業務に従事してきた。現在は、高視聴率番組の貼り紙作りなどの雑務を担当している。

情報開示資料を元にした三田労基署の認定事実は以下の通り。

Aさん2017年10月、これまでの制作業務から、総務の仕事に配置転換を受けた。一方で、兼務の形で制作業務にも継続して従事していたため、業務量は増加し、2018年2月〜3月にかけて、1カ月以上にわたる連続勤務があったという。

2018年3月から、めまいや不眠などの症状があらわれ、医療機関で「適応障害」と診断された。

2019年8月、三田労基署に療養給付の請求をおこない、2020年6月3日付で業務に起因する適応障害が認定された。

すでに裁判を起こしている

2019年2月、Aさんは過重労働について、会社に残業代請求をしたものの認められず、その直後に勤務態度に問題があるとされ、出勤停止や減給などの懲戒処分を受けたそうだ。

Aさん2019年5月、会社を相手取り、懲戒処分の無効や未払い残業代を求めて東京地裁に提訴し、係争中だという。

テレビ東京制作は「適切に対応する」

テレビ東京制作は9月17日テレビ東京HDを通じて、弁護士ドットコムニュース編集部にコメントした。

「先方の主張には疑問点もあり、かつ見解の相違も数多くあります。係争中の案件であるため、現時点ではこれ以上のお答えは差し控えさせていただきます。適切に対応してまいります」

テレ東子会社で労災認定…元プロデューサー女性、適応障害に 48日連続勤務