「PlayStation 5 Showcase」にてソニーは、PlayStation 5の価格を通常版が4万9980円(税抜き)、ディスクレスのデジタルエディションが3万9980円(税抜き)になると発表した。

 多くの読者が首を長くして待っていたと思われる価格設定だが、Twitter上では「PS5 安すぎる」がトレンド入りするなど、次世代機としては安価だと受け入れるユーザーが多く見られた。

「PS5」が11月12日に発売決定。税抜価格で通常版は49980円、デジタルエディションが39980円に。予約開始は9月18日(金)午前10時より

 Twitter上の声の中には、デジタルエディションが定価3万9980円のPlayStation 4 Proと同価格であることを指摘するユーザーも。現在はPS4 Proの在庫が少ないためかインターネット上ではおよそ5万円以上で取引されており、通常版PS5以上の価格で販売されているパターンも少なくない。

 また前述したように、Twitterでは一時PS5 安い」などがトレンド入りし、予想を上回る(あるいは下回る)価格に驚く方が多かったようだ。次世代のスペックから高額な価格を予想していたユーザーも多く見られ、「5万円以上だと思っていた」といったツイートも見られた。
 一方で、コストパフォーマンスではなく値段そのものに目を向ければ、5万円という価格は決して安くないという意見ももちろんある。

 なお、参考までにこれまでのPlayStationハードのローンチ価格を振り返ると、PlayStation 4日本国内で「First Limited Pack」が3万9980円、「First Limited Pack with PlayStation Camera」が4万3980円で発売された。

 またPlayStation 320GBモデルが5万9800円PlayStation 2は3万9800円、初代PlayStationも3万9800円だった。

 英語圏では、PS5本体の価格よりソフトの価格について目を向けている意見が多いようだ。日本ではSIEファーストパーティ製ゲームは5900円から7900円(税別)となっている。アメリカでは49.99ドルから69.99ドル。現在の為替では5200円から7300円とほぼ横並びだ。

 しかし、ヨーロッパでは59.99ユーロから79.99ユーロ、記事執筆時点でのレートでは7400円から9800円と、正直に言ってかなり高い価格に設定されている。海外フォーラムRedditのスレッドでは、なぜか欧州だけやけに高いソフトの価格を嘆く声が見られる。そこから相対的に、追加費用なしでゲームも付いてくるPlayStation Plusのようなサブスクリプションサービスの評価が上がってもいるようだ。

 なお、次世代機向けゲーム開発のコスト増と、それに伴うゲームソフトの価格の増加は、これまでも示唆されていた。すでに異なる世代のコンソールで、ゲームの価格が異なることが発表されているゲームもある。
 2K Gamesのバスケットボールゲーム『NBA 2K21』は、現行機に比べて次世代機は10ドル高い。日本でも現行機向け通常版は7000円、次世代機向けは8000円と1000円の価格差が付いている。

 マイクロソフトXbox Series X(4万9980円)、Xbox Series S(3万2980円)もくわえ、ついに全ての次世代ゲーム機の価格が明らかとなった。
 本体自体が安いデジタル版を買うか、ディスクトレイのある通常版を買うか、あるいはゲームソフトの価格やウルトラHDブルーレイの再生、サブスクリプションサービスを重視するかなどなど、購入はさまざまな評価軸で検討することになるだろう。

 次世代に入る11月まであと約1ヶ月。予約開始も考えると、決断がそろそろ必要になる。楽しくも苦しい選定の儀式、あなたはなにを選ぶだろうか。

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ライター/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros