第99代首相に菅義偉総裁が選出されました。総裁候補としては早くから次期首相が確実視されていましたが、自民党総裁選の公開討論会では「不妊治療の公的医療保険適用を実現したい」と話したことが大きな話題を呼んでいます。

現在、不妊治療は医療保険が適用されておらず、治療を長く続けるには高額な医療費を負担する必要があるとされます。実際に妊活をしている人や、これからしようと考えている人にとって、費用の問題はどのように捉えられているのでしょうか?

ほとんどの人がタイミング法から不妊治療へステップアップする

そこで今回ご紹介するのが、オトナ女子向けメディアアプリ『LOCARI』が実施した「妊活・不妊治療に関するアンケート」。こちらで妊活経験者を対象に「どのようなことを行いましたか?」と尋ねたところ、以下のような回答がありました。

妊活をしていなくても基礎体温を把握することは、体の状態を把握する重要な指標になります。

一番多かったのは「基礎体温を記録する」で、それに続くのは「病院で不妊治療を行う」。一般的に妊活のセオリーといえば、まずは基礎体温を記録して、排卵日などのタイミングを把握(いわゆるタイミング法)。それに付随して、情報収集やサプリメントの服用などをすることが多いと思います。ここまではそれほど高額な医療費はかかりません。しかし実際問題として、次のステップとなる「病院で不妊治療を行う」(70.4%)が、最初のステップとなる「基礎体温を記録する」(75.1%)とほぼ変わらない数値となっている現実があります。

心身への負担や仕事の両立……大変なのは金銭面だけではなかった

タイミング法だけで授かる幸運なケースは少なく、多くの人は経済的負担の大きい不妊治療へとステップアップしています。こういった、現在の妊活におけるシビアな現実が見えてきました。そこで同調査では、「不妊治療で大変だと思うこと」についてのアンケートも実施。費用の負担はもちろん、どんなことが大変なのでしょうか?結果は以下の通りです。

仕事との両立は、妊活をしていることを職場に公表するかどうかが重要となりそうです。

一番多かったのはやはり「治療にかかる費用の負担」(94.0%)ですが、それに僅差で続いたのが「治療によってかかる精神的負担」(89.2%)。さらには「治療と仕事の両立」「身体的負担」と答えた人も多く、金銭面だけではなく心身ともに大きな負担を強いられることが分かります

では、なぜそれほど大きな負担となるのでしょうか?そこで、同調査に寄せられた自由回答をご紹介します。

「自然に妊娠出来る人はお金をかけずに子どもを授かれるのに、不妊治療は多額のお金をかけた後にできるかもわからない治療を繰り返していると、精神的にも金銭的に辛い」

「職場の理解が得られるような社会にしてほしい」

妊娠検査薬も何度も使えば費用がかさみます。

この回答結果を見ると、不妊治療に対するサポートは金銭面だけではなく、精神的ケアや職場への理解など、多岐にわたる必要があると感じます。それが実現するためにも、まずは医療保険が適用できるようにして、金銭的負担を減らすことから始めるのは、理にかなっています。まずは、菅新政権に期待したいところです。

【調査概要】
調査主体:株式会社Wondershake『LOCARI
調査対象:日本全国の男女
調査方法:Web
実施時期:9月11日9月13日
サンプル数:482

関連画像