2020年9月4日から待望のアーリーアクセスが始まった『Craftopiaクラフトピア)』。まだ製品版ではないけれどすでに多くのゲーマープレイし、TwitterDiscordではさまざまな投稿や意見が飛び交っている。クローズドαテスト(以下、αテスト)のときとは比較にならないくらいの頻度でたくさんの情報が発信されていて、もはやタイムラインを追うことは諦めるレベル。今回のリポートではαテストから変わった部分、新しく追加された部分を中心にリポートし、『Craftopiaクラフトピア)』がこれからどんな風に進化するのか注目していく。操作方法などの情報を含む、αテストリポートはこちら。

文 / 大部美智子

◆より楽しく、よりおもしろく、より快適に

プレイヤーが地球を崩壊させるところから物語が始まる『Craftopiaクラフトピア)』。神の慈悲によって新たな惑星クラフトピアでやり直すことになったプレイヤーは、冒険も、農業も、クラフトも、アクションも、乗り物に乗って駆け回ることも、モンスターペットにすることも、ダンジョンを攻略することも、ドラゴンを狩ることも可能な世界でやり直すのだ。

Craftopiaクラフトピア)』は前述のとおり、楽しいことはなんでもできちゃう全部盛りゲーム。できることが盛りだくさんで、いったいどこから説明したほうがいいのやらと悩んでしまう。アーリーアクセスが始まってからは、誇張なしでほぼ毎日新しい要素が追加されたり、ゲームバランスが調整されたりするのでどこで区切りをつけて紹介すればいいのか(笑)。悩んだけれど、やっぱりいちばん手近なところから紹介しよう
手に近いということで、まずはインターフェースから。まだ開発中ではあるけれど、コントローラー対応になった。コンシューマー畑で育った私は、ゲームと言えばコントローラープレイするものと脳みそに書き込まれている。「キーボードアクションなんてできない;;」なんて嘆いたこともあったけど、αテストを30時間ほどプレイしていたらすっかりキーボード操作に慣れてしまって、戦闘もキーボードでくるくる動けるようになった。でも腱鞘炎なのでコントローラーに徐々に変更していきたい……。引き続き新規・追加要素をサクサクと紹介していくよ。

これまでは“ミッション”という形で移動方法や攻撃方法を学んできたけれど、初期島で初めてポップする場所にチュートリアルキャラクターが登場し、話しかければ何度でも教えてくれるようになった。

プレイヤーキャラクターレベルが実装された。実装当時はモンスターを倒すことでしか経験値を入手できなかったけれど、いまはアイテムの採取やクラフトでも少量の経験値が入るようになった。レベルが上昇するとライフやマナ、スタミナなどが上昇する。
新しいモンスターもたくさん追加。初期島にはモノとスケルトンというモンスターが登場し、近づくと襲いかかってくるようになった。モノは青くて丸っこいひとつ目のモンスターだけど、外見のかわいらしさとは裏腹にアクティブモンスターだ。丸くて弾力があるからか、こちらが攻撃してダメージを与えるとスポポポーンッと吹っ飛んでしまうかわいい存在。

ほかにも新しいモンスターがいる。初期島から島を移動すると以前もいたゴブリンに加え、リザードオークなどにも遭遇する。リザードゴブリンオークよりもプレイヤーの感知範囲が広く、かなり離れた位置にいても襲いかかってくるやっかいなモンスター

新しいアイテムもたくさん追加されている。文明がまだ“ルネッサンスの時代”なので“産業の時代”に登場するものは確認できていないけれど、アイテムを加工する“切り身マシン”や“品種改良プラント”などがある。切り身マシンは釣った魚を捌くことができる機械で、切り身は文明進化に必要になるアイテム。そのうち切り身を使った料理レシピも解放されていくんだろうと楽しみにしている。

品種改良プラントは、作物を入れるとランダムでさまざまな種に変換してくれるもの。出てきた“品種改良タネ袋 LV●●”を使用すると何の種ができたか判明する、一種のガチャのような楽しみかたができるアイテム。何の種ができあがるかの確率は品種改良プラントで作成するときに表示される。

αテスト時代に5個しかアイテムが入らなかったチェスト。容量を増やしてほしいというαテスターの声を受けて、アーリーアクセス開始時には容量が8個に増えたチェストが実装されたが、9月8日(火)にはそれより多く入れられる大容量の“鋼鉄のチェスト”まで追加された。アーリーアクセスが始まったのは9月4日レスポンスが早過ぎるッ!
上記以外にもこれまで“木の壁”や“木の床”など木が素材の建材しかなかったのに、“石の壁”や“レンガの壁”などの建材が追加された。“木の窓枠”、“木のドア枠”も実装されたので、いずれは窓とドアが来るそうな……! NPCの村を発見して「こんな家を作れるようになりたいな~」と思っていたので、建材の追加がうれしすぎる。階段とか屋根とか手すりとか、追加される日を楽しみに待つ。……と書いた(9月15日時点)ところ、9月18日に公式から屋根の実装報告が! 建築物に関して大幅な挙動変更もあるようだ。確認等は次回のリポートで。

新規・追加要素に加えて変わった部分も少しだけ紹介。大きなものを追加するだけではなく、個々のちょっとした部分も調整されているのだ。かゆいところに手が届く……! アイテムレシピが変わって作りやすくなったもの、説明が微妙に変わっているものがあった。

ダンジョンクリアすると石板が4個入手できていたけれど、1個になった。マルチプレイを視野に入れて、ひとり1個に変更されたのだと思う。8人で4個しか手に入らなかったら争いが起きてしまうからね! これまでうっかり伝え忘れていたけれど、『Craftopiaクラフトピア)』のマルチプレイは最大8人まで可能で、推奨は4人となっている。

さて、そんな風に変化・進化した世界で私が最近どのように過ごしているかというと、αテストでやり残していた『Craftopiaクラフトピア)』名物の“産地直送牛シチュー”の作成に勤しんでいる。ご存じない方はオフィシャルトレイラーを見てね。

シチューと言ったけれど、いま拠点を作成している島では牛が拠点の近くにいなかったので羊で代用。バッファローならいたけれど、手を出したら気性の荒いバッファローボコボコサンドバッグにされたので羊シチューになったのだ。さらにシチューと言っているけれど、大鍋のなかにできるのは羊毛や生肉、あとは“失敗料理”という名称のアイテム。大鍋は調理器具というよりは大量解体に向いている道具という感じ。では、実況風の動画で実際を確認して!



Craftopiaクラフトピア)』には有・無機のメカニズムがたくさん存在して、それらを組み合わせてオリジナルのメカニズムを生み出すことができる。そのうえでTwitterDiscordを見ていて思うのは、プレイヤーたちの知恵は本当にすごいということ。開発陣の想定していなかった運用やひらめきで数々の偉業を成している。たとえば品種改良プラントの底部に光源があることを利用してスポットライトのようにしたり、縦に積んだ畑はスプリンクラーを上に乗せることでひとつぶんの高さに圧縮できるので、それにより栽培や収穫がワンアクションでできるようになったり。どうやって思いつくのだろうか。すごいというひと言しか出てこない。
さらにいろいろな知識を得たいという人には、“#クラフトピア学会”というタグで投稿されたツイートがオススメ。キャンプファイアや木材ドローンを利用した便利な移動方法の紹介、発電機がどういった条件下で空を飛ぶのかなどの研究がたくさん投稿されている。それにしても壁力学って言葉は初めて聞いた……。頭のいい人たちにおもしろいゲームを与えるとこんなことになるのか。百聞は一見に如かずなので、ぜひその英知が詰まったタグを検索してみてほしい。

クラフトピア”という世界をのびのびと楽しむプレイヤーたちも、開発陣が想定していない挙動やバグすべてをひっくるめてカオスに楽しむプレイヤーたちも、『Craftopiaクラフトピア)』が持つ自由を大いに楽しんでいる。こんな懐の広さをもったゲームはそうそうない。
アーリーアクセス開始時、下記のコメントが公式から発表された。

***公式コメント***
正直、どの段階で公開するかとても悩みました。もっと完璧なものを仕上げて、ユーザーの皆様に提供した方が、喜ばれるのではないか。
期待も大きい分、コンテンツが足りていない状況でリリースすると、Steamで沢山不評が付いてしまい、開発の継続が難しくなってしまう可能性も頭をよぎりました。
ただ、改めて原点に戻ると、私達はまだまだ小さな会社で、私達だけで完璧なゲームを作る事は出来ません。
偉大なゲームを作ってきたような大きい会社とは違い、ブランドも、予算も人数も、足りないものばかりです。
一方で、私達のような小さなゲーム会社だから出来るゲーム開発もあるのではないかと考えています。
- 1. 素早くユーザーの意見を取り入れる
- 2. トレンドのゲームの要素を積極的に取り入れる
- 3. 世界観よりも整合性よりも「面白さ」を優先する
これらの事は、大きなゲーム会社には難しい、私達のような小さなゲーム会社だからこそ出来るスタンスだと思っています。
***中略***
今日、ようやくクラフトピアスタート地点に立ちます。
これから、皆さんの声に耳を傾け、偉大なゲーム達に一歩でも近づくべく、全力で開発を続けて参ります。
アーリーアクセスの時点で不具合が生じたり、コンテンツが足りないと感じても、必ず改善
し、拡充して行きます。
***後略***

たしかに歴戦のクラフトゲーマーサバイバルゲーマーアクションゲーマーたちには現在の『Craftopiaクラフトピア)』はライトでまだ物足りないかもしれない。けれどゲームは、開発陣の意図していなかったプレイヤーの行動で進化していくことも多々あるのだ。もっと奥行きを出してもっと濃くしてもっと深くて一度入ったら抜けられない沼のようなゲームにするためには、開発陣の創り上げたしっかりした土台の上に歴戦の猛者たちの知識や経験、ひらめきも必要になってくるし、実際そうなっている。たとえば「VRMに対応してほしいな」というツイートに開発陣は「どうやればいいのでしょうか?」と前向きに受け止め質問してくれている。簡単に言うとVRM対応になるとオリジナルアバターで『Craftopiaクラフトピア)』を遊ぶことができる。たとえば、いまプレイ配信をしているVTuberさんがいつもの姿でゲーム内を縦横無尽に闊歩することも可能になるということ……夢がある! 

実現するかしないかは置いておいて、そういったプレイヤー発の可能性にひとつひとつ目を通してくれる開発陣の姿勢には頭が下がる。
現在の『Craftopiaクラフトピア)』における、すべてがものすごい勢いを持った激動の時代はある意味いちばん楽しい時期かも知れない。あとから振り返ったときに思い出して「昔はこうだったよね」、「まさかあのとき追加されたアレがこうなるとは」のように語り継がれるような出来事ばかりが起こっている。いまが『Craftopiaクラフトピア)』の創成期。毎日めまぐるしく進化していく様子を見ていると、歴史の真っ只中にいることを強く感じる。このまま多くのプレイヤーといっしょにプレイしていけたらと私個人は願っている。
ただひとつ心配事を挙げるとすれば、開発陣の健康面……。ハイペースで新規要素追加や修正を積み上げているけれど、4人しかいないと噂の開発陣がこんなハイペース大丈夫なのだろうか……! くれぐれも、本当にくれぐれも、体に気をつけて無理のない範囲でがんばってほしい。土日は休んでいるとはいえ、毎日アップデートがあるというのは正気ではない(笑)。私たちプレイヤーが長く楽しませてもらうためにもなにとぞ、なにとぞ……。

ログインしてゲームプレイするたびに、アーリーアクセス開始日からとはまったく違った印象を感じられる『Craftopiaクラフトピア)』の世界。基本的には同じだけれど、アイテムの種類や装置の数々、それらを組み合わせたうえでできることしたいことが雪だるま式に増えていっているのだ。まだプレイしていなくて、激変を経て純度が上がっているゲームに興味がある人はぜひ! 思いついた“いま”が始めどき!
次回のリポートはもう少し文明が進化した島から届ける予定。αテストリポートではバギーを紹介したけれど、『Craftopiaクラフトピア)』にはほかにも乗り物があって、気球やバイクヘリコプターなど夢にあふれたラインアップが用意されている。毎日何かが変化していく世界を伝えるよ!

(c) 2019, Pocketpair, Inc. Inspired in Tokyo.

アーリーアクセス開始!『Craftopiaクラフトピア)』毎日何かが変化する世界の創成期をリポーは、WHAT's IN? tokyoへ。
(WHAT's IN? tokyo)

掲載:M-ON! Press