秋と言えばやっぱり読書の秋、センチメンタルな雰囲気に合わせて泣ける小説を読みたくなる季節である。でもいかにも泣けます! な王道小説だとストレート過ぎてイマイチ気分が乗らない…。そんなあなたに「泣けるラノベ」なんていかがだろうか? そこで今回はMF文庫J編集部 K・Yさんに「泣けるラノベ」をランキング形式で選んでもらった。

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【1位】『ミミズクと夜の王』(紅玉いづき/メディアワークス
こんなにもまっすぐで、心の琴線に触れる物語は初めてでした。魔物を統べる者「夜の王」と、ミミズクと名乗る少女の物語。どのキャラクターも愛すべき魅力とそれぞれの信念を持っており、その信念の交錯によって物語は大きなうねりとなっていく……。続編となる『毒吐姫と星の石』と共に、文句無しに泣ける名作!

【2位】『バカとテストと召喚獣7.5』(井上堅二/エンターブレイン
アニメ化もされた人気シリーズ。「笑える作品なのでは?」と思った方、正解です。普段はテンポのいいセリフ回しなどが売りのギャグテイストの作品なのですが、この巻に収録された『ウチと日本と知らない言葉』では、主人公のとにかく真っ直ぐな行動が感動的なショートストーリーとして展開されています。バカってこんなに格好良いんだと思える作品!

【3位】『マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。』(からて、わんにゃんぷー/メディアファクトリー
自社の作品で恐縮です。ネット上で活動していた作家によるデビュー作。4つの連作短編が収録されているのですが、そのどれもがゆるふわな文体の中で、適度な毒とシュールさ、そして壮大さと等身大の感動で構成されています。不思議な世界観の中で漂う感覚は心地よく、これまでにない読後感を味わえます。最終章にあたるセミ子の話では号泣!

【4位】『雨の日のアイリス』(松山 剛/アスキーメディアワークス
ロボット研究者・アンヴレラ博士と、そこではたらく家政婦ロボ・アイリスの物語。「雨」という単語が効果的に使われており、ほんわかとするシーンと絶望的なシーンや人の醜さなどの落差が激しく、心を抉られます。「生きる」という事をテーマに、最後にはちゃんと救いがある内容になっており、号泣。読み終えた後に表紙を見直すと、さらにグッとくる作品!

【5位】『All You Need Is Kill』(桜坂 洋/集英社
ハードな世界観のSF小説。「ギタイ」と呼ばれる異星人と戦う初年兵・キリヤと戦場の雌犬と呼ばれる精鋭・リタの物語。いわゆるループ物の作品なんですが、主人公の成長と戦闘描写が丁寧に描かれています。そして、ループの世界に入り込んでいるもう一人の存在に気が付いた時、物語は一気に加速していく……。永遠にも感じられる濃縮された「一日」を経験した後の主人公の心情に共感する、「男泣き」の一作!


ダ・ヴィンチ電子ナビ「○○な本ベスト5」より

『ミミズクと夜の王』(紅玉いづき/メディアワークス)