北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日付の論評で、日本が「地上配備型迎撃システムイージス・アショア』の配備計画の撤回による『防衛空白』にかこつけて武力増強によりしつこく執着している」として、日本の戦力増強に対する警戒感を示した。

論評は、日本が「弾道ミサイルに対応するための専門艦船を建造し、2022年まで射程500キロ以上に及ぶ打撃ミサイルを装備しようとしている」と言及。これは「日本が唱える『敵基地攻撃能力』保有の輪郭をさらけ出したもので、地域の平和と安定を破壊する危険極まりない侵略戦争準備策動」だと非難した。

日本政府は、秋田と山口への配備を断念した地上配備型迎撃システムイージス・アショア」計画の代替策として、弾道ミサイル迎撃に特化した専用艦建造を有力案とする方針を米側に伝達したとされる。

また航空自衛隊2022年までに、射程約500キロのノルウェー製対地・対艦ミサイル「JSM」を取得する。JSMはF35の胴体内部に搭載でき、レーダーに探知されにくいF35ステルス性を生かした対艦・対地攻撃が可能となる。日本政府は離島防衛などで敵の脅威圏外からの対処を取得の目的としているが、「敵基地攻撃能力」の保有に踏み切った場合、JSMが相手国内のレーダーサイトやミサイル発射台を叩く手段として用いられる可能性もある。

論評は続けて「侵略武力を大量投入することのできる遠距離輸送能力と空中武力、宇宙作戦武力、ミサイル打撃能力などはすでに、軍事大国の水準に至った」と指摘。

その上で「日本がいくら世界の非難を避けてみようと術策を弄して『自衛反撃能力』『積極的自衛能力』という看板を掲げても、その中に隠した侵略の腹黒い下心は絶対に覆い隠すことはできない」と主張した。

航空自衛隊のF35A戦闘機(防衛省提供)