このほどアメリカで、ゴミ収集車の操作ミスにより座っていた女性がベンチごとひっくり返されてしまう事故が起きた。その一部始終を捉えた動画がSNSに投稿されると瞬く間に拡散され、大きな話題を呼んでいる。『New York Post』『7NEWS.com.au』などが伝えた。

7月29日のこと、ニコラ・ハッスルバイさん(Nicola Hustleby)はニューヨーク州ロチェスターの街中にあるベンチに座り、コーヒーとタバコを手に一服していた。

公開された動画からはベンチのすぐ右隣りに設置されたとゴミ箱と、そのゴミを回収するためやってきた収集車が確認できる。ニコラさんはそれをとくに気に留める様子もない。

アメリカのゴミ収集車は運転手が操作パネルによってロボットアームでゴミ箱ごと持ち上げ、中身を回収する方法が主流である。ニコラさんのベンチに横付けされたゴミ収集車も同じタイプだった。しかし運転手が操作を誤って、うっかりベンチの右側を掴んでしまったのだ。

これによってベンチは固定していた地面から引き離され、そこに座っていた二コラさんもひっくり返されてしまった。

ニコラさんはその時の様子をこのように話している。

「私はただそこに座ってコーヒーを飲んで、タバコを吸っていたのよ。そしたら、バンッよ!」
「突然大きく揺れたかと思ったら、道に投げ出されていたわ。」

ニコラさんが道に投げ出されるや否や、事故の一部始終を目撃した男性が運転手のもとへ駆け寄り、即座に伝えている。

そこでようやく事故に気付いた運転手は、慌てて二コラさんのそばに近寄った。倒れてしまったニコラさんだが、立ち上がろう試みるもスカートの端がベンチの下に引っ掛かっており、再び盛大に転んでしまった。

この事故によってニコラさんは打撲や肘に深い切り傷などを負ったが、病院へは行っていないそうだ。運転手は彼女の無事を確認し、ぶちまけてしまった代わりのコーヒーとタバコとを店で買ってからニコラさんに手渡して去っていったという。

動画公開後に名乗り出たニコラさんは「この事故が動画として残っていることに感謝している」と言い、弁護士へ相談することも考えているそうだ。

この事故が起きたのは7月末のことだったが、事故現場近くにあるコンビニのオーナーは事故の一部始終を収めたビデオに最近になって気付いたという。動画がSNSに投稿されると瞬く間にメディアで拡散され、話題を呼んだ。この時になって初めて、市は事故の事実を把握した。

市の環境サービス部で働くカレン・セント・オービンさん(Karen St. Aubin)はニコラさんが名乗り出る前、現地紙『Democrat and Chronicle』に「私たちはできる限りの手を尽くしてこの女性を見つけ出し、彼女の無事を確認します」と話していた。

この事故動画を見た人々からは「これがおばあさんじゃなくて、若い女性ならただの笑える動画だったんだけどね。かわいそうに」「この運転手はなにしてるんだ。ゴミ箱をひっくり返すのも確認していないのか」「この女性は訴えて勝つね。大金をもらえるはずだよ」など様々な声があがっている。

ちなみにゴミ収集車を運転していた男性は事故のすぐ後に退職したが、その理由は事故に全く関係がないとのことだ。市はこのような事故が再び起きることがないように努めると述べている。

画像は『New York Post 2020年9月16日付「Garbage truck tosses woman from bench in wild video」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE

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