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 1960年9月1日が「防災の日」と制定され今年で60年。9月は防災月間として国や自治体などで防災に関する災害訓練などの行事が実施されます。

 特に9月は台風が上陸し、さまざまな爪痕を日本列島に残していく事も。「地震雷火事親父」は、古くからあることわざですが、最近では最後の親父(おやじ)は山嵐(やまじ)が転じた言葉とも言われる新解釈も出てくるほど、日本では地震や強風による被害が多いとも言えます。

 そんな自然災害の多い日本の国土は、世界全体の約0.28%でしかありませんが、世界中で起きるマグニチュード6以上の地震の20%以上が、この狭い日本で発生。全世界の災害による被害金額の10%が日本での被害額になるそうです。

 さて、話が災害ウンチクへとそれてしまいましたが、みささん災害対策グッズは用意していますか?

 人間は、水と睡眠さえ取れれば2週間近くは生きられるそうですが、水がないと数日で脱水症状になり死んでしまうそうです。

 日本では被災から約3日耐えれれば支援物資が届くと言われています。つまり、最低限水だけでも貯蓄していれば生きていける確率は上がるわけです。

 というわけで、今回は防災用品の中から、飲み水に焦点をあてて紹介してみようと思います。

◆魚が生息する水ならOKの携帯用浄水器の実力は?

 普通に購入できるミネラルウォーターの賞味期限は、長ければ2年ほどと比較的長持ちではあるものの、備蓄するにはやや心もとない期間です。

 そんなわけで防災用では、数年保存が可能な方法を研究開発しており、長いものでは10年以上保存が可能な製品も出てきています。

 被災時に都合よく防災グッズがあればよいのですが、建物の倒壊や出先での被災などもあるかと思います。そんなときを想定して常に携帯しておきたいのが携帯型浄水器です。

 その名の通り、いつでもどこでも、川や池、お風呂の残り水などでも飲水に変えることができるスグレモノ。今回試した「mizu-Q」は1本で約350リットルの水を飲み水に変えれらる性能があるとか。メーカーは、魚が生息できる水ならどんな水でも飲み水に変えられるとも謳っています。

 とはいえ、メーカー大丈夫と言ってもやはり半信半疑。まずは市販されているペットボトル緑茶で実験してみました。

◆いきなり川の水は…。まずは緑茶でテスト

 完全に緑茶成分は取り除かれて居ないものの、飲み残して氷が溶けて薄まったお茶並に非常に薄い味のお茶になっています。

 これなら川の水でも大丈夫のような気がしてきたので、さっそく近所の川まで水を汲みに行き、濾過してみました。

◆いよいよ近所の川の水を飲んでみることに……

 汲んだ直後は、やはりというか透明度はまったくありません。これを携帯用浄水器で濾過すると、濁り水がキレイな透き通った水になっています。コップを通して反対側が見えるほどキレイです。

 ここまできたら試飲もしてみましょう。

 飲んだ感じは、ぬるい水道水と言った感じで泥臭さや異臭などはありません。何も知らずにこの水を飲まされたら、間違いなくぬるい水道水と答えているかもしれません。これなら、緊急時にも安心して濾過水を作ることができそうです。

 ちなみにこの「mizu-Q」は、分解して内部カートリッジの交換も可能になっており、濾過上限に達したらフィルターを交換する事で浄水性能を復活させることも可能とか。

 防災グッズとしてだけでなく、キャンプ用品のお供にも最適かもしれません。防災グッズキャンプ用品の傍らに携帯用浄水器を取り揃えてみてはどうでしょうか。

【板倉正道】
テクニカルライター三才ブックスマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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左が川の水、右が浄水後。驚きの透明度になっているのがわかる