スペイン紙が指摘「香川はすでに計画に入っていないことを知っている」

 スペイン2部サラゴサに所属するMF香川真司の去就はいまだ見えないようだ。スペイン紙「AS」は「カタールから300万ユーロ(約3億6000万円)の高額オファー」と記し、クラブは香川の放出を試みていると報じた。

 19年夏にサラゴサへ加入した香川は公式戦36試合に出場し、4ゴールをマーク。チームは2部リーグ3位となり昇格プレーオフに進出するも、準決勝敗退で1部復帰のチャンスを逃していた。

 チームは今夏の移籍市場でセルタからウルグアイ人FWガブリエルフェルナンデスを獲得。EU外選手枠が二つに限られることもあり、2021年6月まで契約を残す香川の立場に注目が集まっている。

「日本人MFはEU外選手であり、ウルグアイストライカーガブリエルフェルナンデスを登録するため、金曜日までに枠を確保する必要がある」と指摘。フェルナンデスのほうが序列は高く、香川かブラジル人FWライ・ナシメントの放出がクラブ内で規定路線になっているという。

 また記事では、香川がルベン・バラハ監督の構想外である点にも言及。「香川はすでに、ルベン・バラハの計画に入っていないことを知っている」と説明した一方、「スペインの移籍市場は10月5日まで閉まらないため、香川との交渉は2週間延長される可能性があるが、カタールから300万ユーロの好オファーを受けており、日本人選手の出発を強制しようとしている」と報じた。

 スペイン1部カディスや2部ラージョ・バジェカーノなども香川に興味を示しているとされるが、いずれも香川の給与水準からは遠いという。現在31歳の香川は、どのクラブでプレーすることになるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

香川は移籍の可能性が報じられている【写真:Getty Images】