愛知県名古屋市中川区の「ラウンドワンスタジアム」で、28歳無職の男が店員を暴行したとして逮捕されたことが判明。その行動に怒りの声が上がっている。
 事件が発生したのは9日午後0時半頃。中川区の「ラウンドワンスタジアム」に、マスクを顎にずらした状態で男が来店。店員が新型コロナウイルス感染拡大防止の為、マスクの着用と検温の実施を求めた。

 ​>>マスク無しを指摘され店内で放尿、下着をかぶってマスクだと主張…マスク巡るブチ切れ事件簿<<​​​

 コロナ禍では当然とも思える店員の行動だが、この男は激昂。店員の胸を両手で突き飛ばし、店を出る。その後、店員に取り押さえられ、11日までに暴行の疑いで逮捕・送検された。取り調べに対し、男は「押しのけただけ」と容疑を否認しているという。
 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためには、一人一人の手洗い、うがい、マスクの着用など感染防止対策が必須である。それにもかかわらず、マスクを顎にずらし遊戯施設に入店し、検温を拒否したうえ暴行するとは、意識が低いと言わざるを得ない。

 このニュースに、「顎にマスクをしていても何の意味もない。呼びかけに逆ギレして暴力を振るうとは恥ずかしいやつ」「今やマスクはマナーでしょうに。それが理解できないなら外に出ない方がいい」「クラスターの可能性がある施設ではマスクの着用を義務付けるのは当然」と男に怒りの声が上がる。

 一方で、「義務ではない場合、マスク着用の有無は個人の自由ではないか」「少し世の中が過剰すぎる。マスクを外していい場所もあると思う」と、「マスクの着脱に過敏すぎるのではないか」と言う声も出た。
 マスク着脱を巡るトラブルは7日も発生。ピーチ・アビエーション機で、客室乗務員からマスクの着用を求められた30代の男性がそれを拒否し、客や客室乗務員を威嚇したとして、釧路空港から関西空港に向かうところを新潟空港に緊急着陸し、降ろされる事案が発生。ピーチ・アビエーションの運営と男の行動が物議を醸している。

 新型コロナウイルスが完全収束しない限り、電車や商業施設などでマスクの着用が呼びかけられているにも関わらず着用せず、トラブルに発展する可能性は多々ある。多くの日本人はルールをしっかりと守っているが、「守ろうとしない」「拒否する」人間がいることも事実。そんな人物に対し、どう対応するのが正しいのか。社会全体で考えていく必要がある。

画像はイメージです