2014年12月種子島宇宙センターから打ち上げられたはやぶさ2小惑星リュウグウに無事到着し、1年半の滞在を経て2020年末にようやく地球に帰還する。このプロジェクトは中国でも非常に注目され、驚きをもって見守られているようだ。中国メディアの百家号は15日、はやぶさ2により「日本の宇宙開発能力と野心が明らかになった」とする記事を掲載した。

 記事はまず、はやぶさ2は日本の「隠れた実力」を明らかにしたと紹介。「常任理事国を構成する5カ国にもできないことだ」と称賛しながらも、ここまで強くなっていたのを知らなかったのは「75年間も隠し続けてきたからだ」と主張。中国が受けた衝撃のほどを伝えている。中国では、「日本は資源が少ない国」だと思われてきたために、ここまで先進的な宇宙開発技術を持っていたとは思いもよらなかったそうだ。

 同時に、記事は日本の「野心のほども明らかにした」と警戒感を示している。国内総生産で長らく世界第2位だった日本は、経済力も世界有数であり「この実力を宇宙開発に使えるということだ」と恐ろしさを伝えている。日本はさらに宇宙開発で欧米との協力関係にあるので、日本の進歩を促進したと分析している。

 記事は、宇宙開発能力は軍事面にも発揮されるはずだと指摘。日本は米国に倣って自衛隊に「宇宙作戦隊」を新設しており、ロケット技術は大陸間弾道ミサイル技術とかなり似通っているので、日本にとって大陸間弾道ミサイルの開発は容易であるとしている。

 それで、日本と米国が一緒になって宇宙の軍事化を進めるなら、大量の宇宙兵器が存在するようになり、これは地球にとって脅威となると主張。「日本と米国の野心に各国は注目し、日本の思い通りにさせてはならない」と強い危機感を示している。現在米国との摩擦に悩まされている中国からすると、日本のはやぶさ2の見せつける実力は脅威でしかないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の宇宙開発における実力は脅威でしかない? 「日本の野心が見える」=中国報道