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image credit:Mehdia Press/Facebook

 個人的にはぎりぎりセーフだと思うのだが、住民的には大アウトだったようだ。

 このほどモロッコの漁業の町、街の新たなシンボルとして2匹の大きな魚の彫像物が作成された。

 ところが、これが「大きないちもつ」にしか見えないと住民らから苦情が殺到し、完成間近という段階で、取り壊されることになってしまったという。

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漁業の街のシンボルとなるはずだった魚の彫像

 モロッコのケニトラ州にあるメディア市は海沿いにある漁業が盛んな所だ。

 2019年の夏の選挙で新しくなった市議会議長は「街をリフォーム」というテーマをもと、幹線道路のロータリーに漁業の街のシンボルとなる魚の彫像を建立することを決定した。

 その作業が地元の男性彫刻家により手掛けられていたのだが、完成間近という段階になって、取り壊されることになった。

ناس قنيطرة والمهدية قالو ليهم بغينا شوية الإصلاحات في مدينتنا... جابو ليهم المسؤولين تمتال علي هاد الشكل.... 🤔

Posted by ‎كازا الحضارة Casa Civilisation‎ on Thursday, 17 September 2020

 彫刻家は、2匹の魚がまるで水を元気よく撥ねているかのような躍動感あふれる彫像を作り上げていった。一部メディアの報道によると、最終段階では、ブロンズ色に魚が塗られる予定だったという。

大きないちもつにしか見えない!苦情殺到で急遽取り壊しに

 ところが、着色前の魚の色と形状が、市民たちによからぬ連想させてしまったようだ。「大きないちもつにしか見えない!」

 こうした苦情がSNSを介して市の自治体に殺到。更には、「税金の無駄遣いをするな」という批判も相次いだ。

 結果、完成間近の彫像は彫刻家の手により取り壊されることになったわけだが、彼にとってはおそらく無念だっただろう。

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image credit:Mehdia Press/Facebook

 そして現在、ロータリーには魚2匹がすっかり取り除かれ、土台部分だけが虚しく残されている。

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image credit: youtube

 ちなみに以下の画像が完成イメージ図と取り壊される直前の比較である。

حلل وناقش؟الواقع والخيال

Posted by Mehdia Press on Thursday, 17 September 2020
 
 さらに災難なことに、この彫像はケニトラ州メディア市のものなのだが、誤解した人々が、ケニトラ州ケニトラ市にまで多くの苦情が来たようで、ケニトラ市の広報は「この彫像はケニトラ州内にはあるが、ケニトラ市内にはない」と公式にアナウンスしたという。

 というか古代から近代まで、いちもつ的、息子スティック的彫像物はいろいろ見てるけど、これはそこまででもなくない?ぎりぎりセーフじゃない?と思うのは私だけだろうか?私だけなんだとしたら、それはそれで誠に遺憾ですなんだけども。

References:The Sun / written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52294868.html
 

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