国内外の航空券・ホテルレンタカーの比較検索サービスを提供するスカイスキャナージャパン株式会社(本社:東京都千代田区 https://www.skyscanner.jp/ )は本日、ウィズコロナ時代の旅行トレンドを分析したレポート「ニューワールド・オブ・トラベル」を発表しました。
本レポートでは、スカイスキャナーが保有する世界中の航空券の検索データや旅行の専門家の知見を基に、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けた旅行業界の現在のトレンド、回復に向けた課題、旅行者の意思決定の変化や新しい旅の形などを分析しています。


レポート「ニューワールド・オブ・トラベル」ハイライト

1.界的に「片道・国内・直近の検索が増加、8月には海外旅行回復の兆し
日本では海外旅行・国内旅行ともに定番の旅行先が検索数で上位
スカイスキャナーの航空券検索データによると、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う出入国制限などが実施される前に、海外滞在者が帰国しようとしたことから、2020年3月、世界中で片道航空券の検索ボリュームが急上昇しました。片道航空券の検索数が全体に占める割合を2019年の年間平均と比較すると、8月まで継続して世界的に高い傾向にあります。パンデミックの間、移動を控えて拠点を一点に定める人が増加したためとみられます。
国別では、特にオーストラリアイタリア、韓国で片道航空券の割合が増加。日本でも3月以降、2019年の年間平均と比べて各月10~17ポイント上回っており、グローバルの数字(+10~16ポイント)と同水準を維持しています。

検索全体に占める国内線航空券の割合と国際線の割合をみると、政府による旅行制限を背景に国内線の割合は3月以来世界各国で増えており、現在も増加傾向にあります。この傾向は、事実上海外旅行が難しい状態が続いている日本や韓国で顕著で、特に7月には2019年年間平均と比較すると日本で+37ポイント、韓国で+66ポイントと大幅な伸びを見せました。
一方国際線の割合は、出入国制限実施前後の帰国ラッシュのため3月・4月にいったん増加したのち、世界的に減少。8月にはオーストラリアイギリスを中心に、やや回復の兆しを見せています。一方でブラジルでは、直近3カ月で国際線が減少し、国内線が増加するという逆のトレンドがみられます。

旅行に関する制限やルールが頻繁に変更になり、状況が不安定であることを反映して、直近の旅行に対する検索ボリュームも増加しています。7日以内に出発する航空券の検索数の全体に占める割合は、世界各国でロックダウンが始まる直前に急増し、その後減少、そして多くの国で6月ごろから再び伸びています。7日~30日以内に出発する航空券も、3月以降世界的に増加傾向にあります。日本では、7日以内の航空券の割合が2019年年間の割合に比べて3月に+18ポイントと最も大きく上昇を見せ、以降は+3~14ポイントの間で推移しています。

なお直近3カ月に検索された日本国内出発の航空券の目的地を検索数の多い順にランキングすると、昨年同時期と比較して、トップ5のラインナップに大きな変動はありませんでした。パンデミックの前後で、国内旅行・海外旅行ともに人気の旅行先は変わっていないことがわかります

海外の人気旅行先(国際線航空券検索数ベース


国内の人気旅行先(国内線航空券検索数ベース

2.出張とレジャーの境目はぼやけ、新しいキャビンクラスも登場
多くの企業が出張を控えるなか、出張の規模が以前の水準まで戻るには数年を要するだけでなく、その形は大きく変わるはずです。多くの航空会社は主要な収益源をビジネスクラスとしていますが、戦略を見直す必要が出てくるでしょう。出張とレジャー旅行の境界線が明確でなくなり、出張にレジャー旅行を組み込んだ「ブレジャー」や旅先で働く「ワーケーション」が普及していくとみられます。また、ビジネスクラスのような体験を求め、それに対価を支払ってもいいと考えるレジャー旅行者のために、ビジネスクラスプレミアムエコノミークラスの間の「プレミアムエコノミープラス」のような新しいキャビンクラスが登場するでしょう。

3.回復はLCCから
LCC格安航空会社)は過去の経済的な苦境の折にも、シンプルビジネス構造とフットワークの軽さなどから力強い回復を見せてきました。LCCビジネス機会があれば素早く新しいルートに就航し、旅行者のニーズの変化に合わせて機敏にイノベーティブなプロダクトを生み出すことができます。国・地域ごとに感染状況、旅行制限、隔離条件などが異なり、乗客がさまざまな出発地からさまざまな目的地へ旅行することの複雑さ、ネットワーク展開の難しさが改めて浮き彫りにされた今、「ポイント・トゥ・ポイント」型のネットワーク戦略を展開するLCCはさらにアドバンテージがあると言えるでしょう。短距離・国内や域内での旅行がメインになっている昨今の傾向も、LCCの回復を後押ししています。

4.旅の意思決定は複雑化旅行回復のカギは丁寧な情報提供
政府が一律で旅行を制限していた感染症拡大初期に比べ、ルールが徐々に緩和されるにつれて、旅行をするかどうかの意思決定はそれぞれの旅行者自身の手に委ねられることになりました。スカイスキャナーの旅行者アンケートによると、ウィズコロナ時代の旅行の意思決定には、自分や他人の健康への懸念、経済的な要素(「収入がなくなる前に予約したい」「価格が安いときに予約したい」など)をはじめ、以前に比べて複雑な要素がかかわってきます。
また、旅行制限や隔離などに関するルールが突然変更になるケースも多くみられます。これに伴い、旅行者の旅への安心感は変わりやすく、旅行制限の変更のニュースがすぐに検索に影響します。たとえば8月、イギリス政府がポルトガルを旅行可能な国のリストに追加すると発表した直後には、スカイスキャナー経由でのポルトガルへの航空券予約が20倍になりました。こうした旅行制限の変更を確認できるツールをはじめ、旅行の計画・予約の各段階において明確で透明性の高い情報提供を行うことで、旅行者の意思決定に伴うリスクを軽減させ、安心して予約できるようにすることが旅行業界にとっては不可欠です。スカイスキャナーでも、各航空会社による新型コロナウイルス感染症対策の評価スコアを航空券の検索結果に表示する取り組みを開始しています。

5.サステナブルトラベルからコンシャストラベルへ
これまで旅のサステナビリティ(持続可能性)といえば、それは「環境への影響に配慮すること」でした。旅行者への意識も高まりつつあり、スカイスキャナーでも、二酸化炭素排出量が少ないフライトに「Greener Choiceマークを表示する取り組みを始めていました。
パンデミック後、旅行者の意思決定における「環境」要素の重要度は低下しています。旅行や観光を主な収入源としていた地域社会は打撃を受け、経済的なサステナビリティについて考えるきっかけになりました。また混雑回避の必要性が広く認識されている今、まだ知名度が低く混雑していない旅行先を旅行業界が提案していくことで、オーバーツーリズムの解消に貢献することができます。パンデミックによって、「個人の行動が社会に影響を与え得る」ということを世界中の人々が考えるようになりました。今後は、環境だけでなく地域社会・地域経済に対してもプラスになるような旅のスタイル「コンシャス(意識の高い)トラベル」が広まっていくでしょう。
今後は旅行者が自身の意思決定が社会に与える影響を理解し、いつ・どこに・どのように旅行するのか、意識的な選択を旅行業界がサポートすることが求められます。

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レポート「ニューワールド・オブ・トラベル」完全版ダウンロードはこちら
https://www.skyscanner.jp/media/nwt_2020
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スカイスキャナーについて
スカイスキャナーは、航空券・ホテルレンタカーの情報を、世界中の航空会社・旅行会社など約1200社のウェブサイトから横断的に比較検索できるサービスです。世界の利用者数は月間約1億人、アプリダウンロード数は約1億回に上ります。2003年に英国スコットランドエディンバラで誕生し、現在は「新しい持続可能な旅の実現を目指し、世界をリードすること」をミッションに掲げ、世界の52カ国でサービスを提供しています。
日本語サイト(https://www.skyscanner.jp)やアプリhttps://www.skyscanner.jp/mobile)など日本向けのサービスは、英国に本社を置くスカイスキャナーリミテッドヤフー株式会社による合弁会社、スカイスキャナージャパン株式会社が運営しています。

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