株式会社百十四銀行が、株主優待を一部変更することを、2020年9月18日に発表した。

 百十四銀行株主優待は、毎年3月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上保有する株主に、地元香川県の特産品などを掲載した『カタログギフト』2500円相当を贈呈。500株以上保有する株主に、『カタログギフト』5000円相当を贈呈」というものだった。

 今後も「カタログギフト」が贈呈される点に変わりはないが、2021年3月末を基準日とする株主優待については「半年以上」の継続保有が必須になる。さらに、2022年3月末以降を基準日とする株主優待については「1年以上」の継続保有が必須になる。

百十四銀行の株主優待制度の変更前と変更後

(変更前)
基準日 保有株式数 株主優待内容
3月末 100株以上 カタログギフト2500円相当
500株以上 カタログギフト5000円相当
(変更後)※2021年3月期
基準日 保有株式数 保有期間 株主優待内容
2021年3月末 100株以上 半年以上 カタログギフト2500円相当
500株以上 半年以上 カタログギフト5000円相当
(変更後)※2022年3月期以降
基準日 保有株式数 保有期間 株主優待内容
2022年3月末~ 100株以上 1年以上 カタログギフト2500円相当
500株以上 1年以上 カタログギフト5000円相当

百十四銀行の株主優待利回りは?

 百十四銀行の2020年9月23日時点の終値は1812円なので、株主優待利回りは以下のようになる(※変更の前後で利回りの違いはない)。

(100株保有の場合)
投資金額:100株×1812円=18万1200円
優待品:カタログギフト2500円相当
優待利回り=2500円÷18万1200円×100=1.37%

(100株保有の場合)
投資金額:500株×1812円=90万6000円
優待品:カタログギフト5000円相当
優待利回り=5000円÷90万6000円×100=0.55%

 百十四銀行株主優待は、個人投資家からの注目度が高い「カタログギフト」。今回の変更によって、今後は一定期間の継続保有が必要となり、これまでよりも株主優待の権利獲得の敷居が高くなってしまった。ただ、同社は配当利回りだけで4.41%もあり、100株保有時の配当+株主優待利回りは5.78%と高水準だ。一方で、足元の業績には不安を抱えているので、投資する際には注意する必要がある。

 百十四銀行香川県高松市に本店を置く地方銀行。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、経常収益が670億円(前期比12.7%減)、経常利益が65億円(前期比45.8%減)、当期純利益が40億円(前期比48.2%減)。

百十四銀行
業種 コード 市場 権利確定月
銀行業 8386 東証1部 3月末
株価(終値) 必要株数 最低投資金額 配当利回り
1812円 100株 18万1200円 4.41%
※株価などのデータは2020年9月23日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
百十四銀行は、香川県高松市に本店を置く地方銀行。