中国が受注して建設を進めているインドネシアジャカルタバンドン(約150キロ)を結ぶ高速鉄道計画。2016年の着工後の進捗状況に関しては、様々な報道がなされている。2019年の開業予定だったのが2021年に延期されているが、中国国内では工事の「順調」ぶりが強調され、報じられているようだ。

 中国メディアの百家号は20日、インドネシアが51億3500万ドル(約5300億円)もかけて中国に依頼した高速鉄道建設計画の進捗状況について伝える記事を掲載した。あくまでも「順調」であることを強調している。

 記事は、中国のインフラ建設の速度は非常に速いと自賛。受注したインドネシア高速鉄道計画は、距離こそ150キロほどと短いものの、地形や地震のリスクなどを考慮すると決して難易度の低い工事ではないと伝えた。また、今年は新型コロナウイルスという想定外の事態が発生して多くの工期に遅れが出たが、この高速鉄道プロジェクトはずっと工事が続いていたという。

 そのうえで、2020年に入って2本のトンネルが貫通しており、9月には架橋段階にも入ったため、延期された2021年までには完成するに違いないと記事は主張。「中国高速鉄道は世界にますます広まり、信用され、世界を幸せにしている」と絶賛して結んでいる。

 今月3日にインドネシア中国高速鉄道社(KCIC)は、高速鉄道の工事進捗率が60%に達したことを伝えているが、今年5月にはコロナ感染拡大の影響で完成がさらに1年程度遅れるとも報じられており、記事が主張するように来年開通というのは暗雲が立ち込めている可能性がある。しかも、インドネシアでは路線をさらに延伸して日本に依頼する案も浮上しているとされ、中国国内では順調だと強調しているものの、実情は違っている可能性がある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

インドネシアの高速鉄道プロジェクトは「順調だ!」、「我が高速鉄道は世界を幸せにしている」と自画自賛