「木象嵌（もくぞうがん）」という伝統工芸技術を知っていますか。
「象嵌（そうがん）」とは、「象（かたど）り、嵌（は）めるもの」という意味。１つの素材に違う素材をはめ込んで絵や図柄を作り出す技法で、「木象嵌」は文字通り天然木材の色味や質感を活かして作品を作ります。
北海道音威子府村で木工作品を制作している福田亨Toru Fukuda（@TF_crafts）さんは、この木象嵌を立体彫刻に応用した「立体木象嵌」を考案し、蝶などの昆虫をメインに生き物の彫刻作品を作っている立体木象嵌作家。日々、立体木象嵌の作品や作品のモチーフとなる昆虫を中心にTwitterに投稿を続けています。
そんな中、福田さんが高校一年生の時作った木工作品の動画をアップしました。
高校1年生の時に作った木工のサメ
— 福田 亨 Toru Fukuda (@TF_crafts) September 5, 2020
走らせると口がパクパクするのと、歯車が連動して背びれ尾びれが左右に動きます。
もうだいぶ動きが渋くなって手で回さないと動きが良くないのが残念〜。 pic.twitter.com/OTI6j0zjq9
動物をモチーフにした車を作る課題で、初めてイチから自分でデザインして作ったもの。なんと高校一年生の時の作品です。
この動画に称賛の声が寄せられました。
・可愛すぎますしギミックも流石ですね。高校生の時からこんなにすごい作品を作られてたんですね！
・素晴らしいオートマタですね。高一でこのクオリティーとは。
・これはもはや芸術ですね！
この初めてのオリジナル制作が楽しすぎて木工沼に突入したという福田さん。さらに、このサメの車に続いて投稿した立体木象嵌のヒラタクワガタを『お金配りのおじさん』こと前澤友作さんが大絶賛して話題に。
え、これ凄すぎる！！人生で一度だけ獲れたことあるヒラタ。欲しい😆
— 前澤友作┃お金配りおじさん (@yousuck2020) September 19, 2020
ちなみに、、、譲って（買わせて）いただくことってできるものなのでしょうか？？🥺
ミヤマとかオオクワとかもあったら見てみたい！！ https://t.co/fIFW9DDkAg
黒光りするヒラタクワガタ。黒檀を中心に着色は一切せず、木材の色や質感を組み合わせて制作されています。頭部のオレンジ色の筋ももちろんオレンジ色の木材を使った象嵌。この本物と見紛うほどの仕上がりに注目が集まっています。
この他にも、福田さんは天然木材そのままの色味や木目を活かして作り上げた作品をTwitterで公開しています。
ぜひ、素晴らしい作品たちを一度見てみてください。その精巧さと美しさに驚かされることは間違いありませんよ！
[文・構成／grape編集部]
コメント