マライア・キャリーは、わずか12歳の頃に、姉から売春あっせん業者に売られそうになったという。発売予定の自伝「ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー」の中でマライアは、姉アリソンから鎮静剤を投与され、さらにコカインの摂取を促された挙句、怪我を負わされて売春婦にさせられそうになったと綴っている。

ジ・オプラ・カンバセーション」に出演した際、司会のオプラ・ウィンフリーがその一節を読み上げると、マライアは現在では絶縁状態にあるとみられるアリソンと兄モーガンから長年にわたって「暴行」を受けていたと続け、兄が「とても暴力的」であった一方、姉は「問題ばかりで心に傷を負っていた」と表現している。  

そんな家庭で常に暴力を恐れながら生活していた幼少期についてマライアは「いつ嵐が来るかっていう感覚。怖いんだけど、感じ取れるから、その中で対処法を学んでいく」「でもそのことに思いやりを持つように心がけてる。私の人生にトラウマ的出来事を起こした人たちが同じような気持ちを持っているかは疑問だけど」と語った。

3歳の時に両親の離婚を経験しているマライアは、自分が母親しか知らないで育ったことから「ラクな」生活を送っていると兄と姉は思ったのではないかと見ているようだ。

「私たちはお互いのことを知らない。一緒に育ったけど、そうでなかったようなもの」
「私が生まれた頃にはすでに、彼らは自分たちの旅路についてた。すでに心が病んでたの。私の意見ではね。でも、私がその場にいたわけではなかったから分からない」
「私は突然この世に落とされたようで、まさに自分の家族の中でもよそ者のような感覚だった」
「彼らは黒人の父と白人の母の家庭としての経験をしていたけど、私はほとんど母との生活だけだったから、それがラクなように見えたみたい。現実はそうではなかったんだけどね。でも、彼らはいつも、私の人生がラクだと思ってしまっているの」