出演者紹介の映像を経て、登場したのは「氣志團万博」皆勤賞の“万博ヒロイン”ことももいろクローバーZ。柏倉隆史(Dr)、吉田一郎(B)、竹上良成(Sax)、佐藤大剛(G)、野村義男(G)、宗本康兵(Key)という豪華メンバーで構成されたダウンタウンももクロバンドが、おなじみのオープニング曲「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」を演奏する中、ももクロの4人はフレッシュな制服姿でステージに現れる。視聴者が驚きのコメントを寄せる中、4人は氣志團「BANG ON!」のカバーでライブを開始。フェス出演の喜びや意気込みを語ったあと、「MOON PRIDE」「WE ARE BORN」「stay gold」とハードなナンバーを連発し、キュートでエネルギッシュなグループの魅力を存分に見せつける。そして4人は氣志團の「Don't Feel, Think!!」をカバー。この曲のために制服で登場したももクロは、途中で制服を脱ぎ捨てTシャツ姿になりつつ、バックダンサーと共にパワフルに踊り、学校を舞台に撮影された氣志團のミュージックビデオを再現した。
東京スカパラダイスオーケストラの登場前煽りVTRは、スカパラとのコラボを熱望する綾小路とそれをあしらうメンバーによる毎年恒例の応酬。谷中敦(B.Sax)は「このくだりがなくなると寂しいよね(笑)」と余裕を見せた。「砂の丘~Shadow on the Hill~」「5 days of TEQUILA」とエネルギッシュなナンバーを連発したあとは、現在放送中の「仮面ライダーセイバー」のエンディングテーマを演奏。「Paradise Has No Border」の最後には綾小路が「お待たせしました、コラボの時間!」と歌いながら登場し、「まだあきらめてません。来年はもしかしたらボーカリストとして呼んでくれるかもしれません」と谷中にすがりついた。そして綾小路は桜井和寿(Mr.Children)がボーカルを務めた「リボン」を歌い、来年への希望をつないだ。「今年は特別な1年で、いろんな出会いや別れがあったけれどステージの上では一緒に並んでいる、そんな思いを歌った曲です」という茂木欣一(Dr)の言葉のあとは「メモリー・バンド」の温かみのあるサウンドが届けられた。
「大きいほうのステージ」YASSAI STAGEでの出演を熱望し続けたにもかかわらず、2016年から袖ケ浦海浜公園のMOSSAI STAGEに3年連続で出演し「MOSSAI様」の異名を取った岡崎体育。黒いマント姿でステージに現れた彼は、氣志團やオーディエンスへの感謝と恨みを歌う新曲「MOSSAI様の憂鬱」をパフォーマンスした。続いて岡崎体育が視聴者にコメントの投稿を呼びかけたあと、「インターネット上で起きてしまうケンカをテーマにした曲を書いてきました」というコメントから新曲「Fight on the WEB」へ。曲に合わせて配信画面に罵り合うコメントが流れる中、岡崎体育は椅子に座りパソコンを眺めているだけというシュールな光景が繰り広げられた。その後は「ここからはまじめな曲もやっていこうかな」と話し、チェロとアコースティックギターのサポートメンバーを迎えて「龍」を丁寧に歌う。最後に岡崎体育は「もう僕はMOSSAI様になっちゃったので、これからどれだけ売れようともYASSAI STAGEに出ません!」と宣言。そんな言葉に続いて、ストリングスカルテットと共に「Eagle」を披露した。
男性アーティストとして最多の万博出場歴を誇り、2年ぶりの凱旋を果たしたHYDEのステージはカメラに迫ったアップの映像から始まる。HYDEは乱暴にルージュを塗りながら「ピリオドの向こうへはここからでも行けるんだよね? じゃあ行こうか」と呼びかけ、1曲目「MAD QUALIA」を熱唱。拡声器を握って「SICK」でシャウトを繰り広げたあとは「お茶の間の皆さん、みんなでジャンプできるか! 全開で楽しもうぜ!」と煽る。「AFTER LIGHT」ではドローンカメラがHYDEの周りを回って差し伸べた手に近付き、臨場感たっぷりの映像を届けた。11月25日リリースの新曲「LET IT OUT」に続き、最後は「BELIEVING IN MYSELF」で締めくくられた。
万博常連、新体制となってからは初出演のDragon Ashは「静かな日々の階段を」を、2000年リリースの「Lily's e.p.」に収録されたバージョンでパフォーマンス。柔らかなサウンドでライブの幕を開けると、「Fly Over feat. T$UYO$HI」をエモーショナルにプレイした。「Ode to Joy」のあと、Kj(Vo, G)は画面越しに「俺たちはこれしかないし、板の上ででっけえ音鳴らすだけで楽しいです。いつもと同じように、音楽がみんなの肩を少し軽くして背中を押せるように」と語り、その思いを届けるように「ダイアログ」を歌い上げた。「百合の咲く場所で」でメンバー5人は時折向かい合いながらそれぞれの音を奏で、最後は「A HundredEmotions」の壮大なサウンドでステージを締めくくった。
そして綾小路はコロナ禍の中で「みんながもっと元気になること」をするのが自分たちの役目だと気付いたと語り、「俺たちはもっと強くなれるし、いろんなものを愛おしく感じられる」と熱く語ったあと、「愛羅武勇」を力強く歌った。「One Night Carnival」のイントロでは綾小路が歌詞を「俺んとこGo Toキャンペーン!」と替えて歌うひと幕も。さらに氣志團は「氣志團万博」のテーマソング「No Rain, No Rainbow」を披露。フェス愛をロックンロールサウンドに乗せて歌った新曲で、来年以降の「氣志團万博」への願いをつなげた。「最後の最後は俺たちみんなが好きだった、あのロックスターの曲でお別れしましょう」という言葉のあと、最後は今年亡くなった志村けんのカバーで有名な「ウンジャラゲ」をメンバー全員が笑顔で踊る。エンドクレジットが流れたのち、画面には「来年は俺の街で会おうぜ。」というメッセージが映し出された。
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