オーストラリアの離島でバーベキューを楽しんでいた一家のもとに巨大なヤシガニが大量に現れた。ケガなどの被害はなかったが、食べ物などが奪われたという。『The Sun』『7NEWS.com.au』などが伝えている。

豪西部パースから北西約2600キロのインド洋に浮かぶクリスマス島に住むエイミー・リューティッヒさん(Amy Luetich)は、家族との夕食でバーベキューを行っていた。しかし楽しい時間も束の間、食べ物が焼ける良い匂いに誘われて大量のヤシガニが周囲に現れたのだ。

ヤシガニは陸上の甲殻類の中で最も大きな種類に分類されており、大きさは脚を広げると1メートル、重さ4キロにまで成長し、50年以上も生きると言われる。大きな手のハサミや脚が特徴的で危険そうな見た目をしているが人を襲うことはなく、観光客の食べ物などを奪うことが頻繁に起きている。今回もテーブルによじ登り食べ物を取ろうとするヤシガニの姿が撮影された。

エイミーさんは、当時の状況を「到着したときには20匹ほどのヤシガニが木の下にいました。しかし食材を焼き始めるとすぐに大量のヤシガニが現れ、息子が数えてみると52匹もいたのです」と明かしている。

生息数が世界一多いためクリスマス島では頻繁に見られるヤシガニだが、今回は一度に50匹以上も現れた。エイミーさんも「過去に何回か同じ場所でバーベキューをしたことがありますが、こんなにたくさんのヤシガニは見たことがありません」と驚いたそうだ。

クリスマス島の観光案内所のFacebookに投稿された画像には、大量のヤシガニに囲まれているのにもかかわらず、リラックスしてバーベキューを楽しんでいる様子が写っている。エイミーさん達は数年間このクリスマス島に住んでおり、ヤシガニの来訪には慣れっこのようだ。

このニュースには「これは気持ち悪い」「ホラー映画のようだ」と気味悪がる声も多く、食べられることを知っているユーザーからは「バーベキューにして食べた?」「ヤシガニは本当に美味しいよ」といったコメントも見られた。

ちなみに現在、ヤシガニ絶滅危惧種に指定されており、クリスマス島では保護活動を行っているためヤシガニを食べることはできない。

画像は『Christmas Island Tourism 2020年9月20日付Facebook「Robber crabs behaving badly!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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