韓国の「ヒュンダイ」が本気で日本再上陸か? モニターもカタログも日本語表記だった水素SUV「ネッソ」とは

展示されていたのはなんと水素燃料電池車!

 ここ数カ月、韓国の現代(ヒュンダイ自動車の日本再上陸が静かな話題になっている。現在、日本で韓国メーカー乗用車は販売されていないが、2010年まで韓国最大手で傘下の起亜自動車も含めると、世界5位の生産台数を誇る現代自動車乗用車が販売されており、昨年の東京モーターショーへの出展も計画された。しかし東京モーターショーへの出展は直前で断念され、この経緯もあり現代自動車の日本再上陸は流動的なものに感じられた。

 その一方で日本でも6月に現代自動車の公式ツイッターが開設され、その後、日本のウェブサイトも開設。ページ内では販売を計画していると思われる燃料電池車ネッソの紹介だけでなく、日本語のカタログ(PDFデータ)まで作られており、「再上陸は秒読み段階」としか思えない状況だ。

 さらに四連休を含む9月16日(水)から22日にかけて、クルマ関係のイベントもよく行われる東京都渋谷区代官山T-SITEにて、ネッソの展示イベントが行われていたので連休中に足を運んでみた。

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

 はじめにネッソについて紹介すると、2018年に登場したネッソは日本車で例えるとトヨタ・ハリアーに近いボディサイズを持つSUVの燃料電池車である。燃料電池車としてのパッケージングはフロントのボンネット内の下部にモーター、上部に燃料電池車本体となるスタックを搭載しており、その意味ではホンダのクラリティフューエルセルに近い。車重は1870kgとトヨタMIRAIやクラリティフューエルセルに近く、モーターの出力はトヨタMIRAIの154馬力、クラリティフューエルセルの177馬力の中間となる163馬力だ。

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

 水素タンクはリヤシートからラゲッジスペース下に掛けて3本が搭載されており、航続距離は水素タンクがどちらも2本となるMIRAIの700km、クラリティフューエルセル/750kmに対しネッソは820km(それぞれメーカー公表値)と、水素タンクが3本となる分長い。

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

 ネッソは韓国で6890万ウォン(619万円)からという価格で販売されている。高級SUVジャンルに入るが、燃料電池車と考えれば安い。クルマ自体を見るととくに目新しいところはないものの、燃料電池車ながらトランクスルーを可能としている点など、SUVの燃料電池車というパッケージングの有利さは感じた。

カタログやインフォテイメントの日本語表記は発売間近の合図か

 それ以上に驚いたのは燃料電池車のエコという面をデモンストレーションする意味も含め2台のネッソが展示され、それぞれ右ハンドルかつモニターなどは日本語表記、そして日本語で書かれた紙のカタログを手提げの紙袋付で配布していたことである。

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

 ここまで準備が進んでいるだけに、説明員の方に「いつから売るんですか?」と聞いてみたところ、「そこに関してはなんとも」という答えだった。しかしディーラー網の問題はあるにせよ(おまけに整備も難しそうな燃料電池車である)、ここまで準備が進んで販売されない方が不思議だ。

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

 現代自動車が日本再上陸するとして、燃料電池車のネッソを選んだ点に関しては「量販は期待できないとしても注目は集められる」という意味で納得はできる。またネッソ以外のモデルも導入されるのであれば、現代自動車モデルは日本車に近いキャラクターモデルが多いのもあり、標準的なモデルよりはルノーのようにWRCに通じるイメージを持つコンパクトカーのi20やミドルクラスのi30などのスポーツモデルを中心にした方が、インパクトは強いように感じる。

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

 いずれにしてもまだ定かではないにせよ、現代自動車の日本再上陸を楽しみに待ちながら、歓迎したいところだ。

ヒュンダイ・ネッソのイベントの模様

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

ヒュンダイの燃料電池車「ネッソ」が東京で展示される

韓国の「ヒュンダイ」が本気で日本再上陸か? モニターもカタログも日本語表記だった水素SUV「ネッソ」とは