明治安田生命J1リーグ第19節、サンフレッチェ広島vsガンバ大阪が27日にエディオンスタジアム広島で行われ、1-2でG大阪が勝利した。

ここまで共に17試合を消化し、暫定11位に位置する広島(勝ち点25)と9位のG大阪(勝ち点29)による一戦。

前節の広島は3連勝中の大分トリニータに敵地で0-2で勝利。10試合ぶりに得点を挙げた森島や直近5試合で4得点のドウグラス・ヴィエイラの活躍で、3試合ぶりの白星を得た。今節はそこから先発を5名変更。上述の2人がスタメンに名を連ねた他、今季加入の櫛引が初めてベンチ入りした。

一方のG大阪は、前節は大卒ルーキーの山本や今季初のベンチスタートとなった宇佐美のゴールなどで名古屋グランパスを下し、逆転で2連勝を収めた。そんな前節からのスタメン変更は1人。古巣対決となるパトリックは2試合連続で先発出場となった。

序盤は広島が押し気味に進めていたが16分、G大阪も攻勢を強めた中で、センタリングの跳ね返りを拾った倉田がボックス手前左から右足一閃。強烈なドライブシュートがゴールに突き刺さり、アウェイチームが先制に成功した。

さらにその4分後、ゴラッソを決めた倉田から広島の最終ラインの裏へ浮き玉のスルーパスが入ると、これに反応したパトリックが一気にボックス左へ。GK林と一対一となったところを右足アウトサイドステップでニアを打ち抜き、瞬く間にリードを2点に広げた。

早くも難しい展開に追い込まれてしまった広島は両サイドを使って攻撃を試みる。セットプレーから青山のボレーシュートが飛び出すが、右ポストに嫌われる。35分には味方のスルーパスから浅野がゴール前に抜け出すが、この試合でJ1通算300試合出場のGK東口が好セーブを見せた。

なおも攻撃が続く広島は、ストロングポイントの左サイドからチャンスメイク。柏のインスイングのクロスから森島とドウグラス・ヴィエイラが立て続けにヘディングシュートを放っていくが、どちらも枠を捉えることはできなかった。

44分には浅野がボックス左でパスを呼び込みシュートへ。だがここも東口に止められ、直後のCKでは荒木が頭で合わせるも、左で一本で弾き出された。

後半もペースを握る広島は、川辺がミドルシュートでGK東口を強襲。55分には青山のこの日2度目のミドルシュートが飛び出すが、こちらは惜しくも枠を捉えることが出来なかった。

そんな広島は60分に一度に3枚替えを行い活性化を図る。対するG大阪も2試合連続でベンチスタートとなった宇佐美を投入すると、直後にチャンス到来。ボックス左に侵入した宇佐美はシュートに持ち込むが、ここはGK林に防がれた。

この交代でさらに勢いが増した広島は70分、左サイドの柏が右足でクロスを送ると、レアンドロ・ペレイラが頭で合わせてゴール。前半から続けていたサイドアタックと交代策が功を奏した形となった。

しかし、その後は守りを固めるG大阪にことごとく跳ね返され、90分のドウグラス・ヴィエイラのシュートもGK東口がしっかりキャッチ。結局、リードを守り切ったG大阪が敵地で1-2で勝利。3連勝を収めている。

サンフレッチェ広島 1-2 ガンバ大阪
【広島】
レアンドロ・ペレイラ(後25)
G大阪
倉田秋(前16)
パトリック(前20)