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クーペスタイルのQ5が登場

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

アウディは、中型SUVのQ5にクーペスタイルの「スポーツバック」を追加した。

先日発売されたQ3スポーツバックや、電気自動車eトロン・スポーツバックに続くクーペスタイルSUVとして新たに加わったこのモデルは、Bピラーからリアにかけて滑らかに傾斜したルーフを持つ。

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アウディQ5スポーツバック    アウディ

フロントマスクには、スポーツバック専用のハニカム形状のグリルが新たに採用され、アウディのパフォーマンスモデル「S」との差別化を図っている。バンパー下部のエアインテークも、スポーツバック専用の形状だ。

サイドから見ると、スポーツバックは傾斜したルーフラインとリアウィンドウが特徴的で、ボディ下部のラインを引き上げることで視覚的に長く見えるようにしている。

また、スポーツバック専用の21インチアルミホイールがオプションとして用意された。

リアには、新しい有機ELテールライトを装備。標準モデルよりもわずかに突出しているため、全長は7mm長くなっている。テールライトは3種類から選べる。

初期モデルには204psを発揮するQ5の2.0L ディーゼルターボが用意され、マイルドハイブリッドと7速デュアルクラッチATを搭載する。

2.0LのTDIやV6ディーゼル、4気筒TFSIガソリンも用意される予定だ。プラグインハイブリッドのTFSI-eと、パフォーマンスモデルのSQ5も間もなくラインナップに加わる。

6気筒エンジン搭載モデルにはクワトロAWDシステムが搭載されるが、4気筒モデルは通常時は前輪駆動で、必要なときだけ後輪にパワーを送る。エントリーグレードのディーゼルモデルは前輪駆動のみとなる。

英国での納車開始は2021年前半

Q5スポーツバックはスポーツ・サスペンション・パッケージを標準装備しており、オプションでアダプティブ・エアサスペンション・システムにアップグレードすることができる。

このシステムは60mmの車高調整が可能で、荒れた路面での走破性を確保するとともに、高速走行時のハンドリングを向上させる。

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アウディQ5スポーツバック    アウディ

インテリアは標準のQ5とほぼ同じだが、ルーフラインが低くなったことでリアのスペースはわずかに減少し、ヘッドクリアランスは1~2cm狭くなっている。

トランク容量も550Lから510Lに減少しているものの、リアシートを倒した状態では1480Lを確保している。

オプションでリア・ベンチシート・プラスが装着可能で、リアのシートバックをリクライニングさせたり、ベンチ全体を前後にスライドさせたりしてトランクスペースを拡大することができる。

また、オプションのブラック・スタイリング・パッケージを装着することで、エクステリアをアップグレードできる。

その他、ヘッドアップディスプレイ、Bang & Olufsenのサウンドシステム、障害物回避アシスト、ターンアシストなどの先進の安全装備がオプションとして用意されている。

Q5スポーツバックはメキシコで組み立てられ、英国での納車開始は2021年前半を予定している。英国での車両価格はエントリーモデルで約4万5000ポンド(607万円)からと予想されている。


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