メキシコで子犬の新しい家族を探している人達に「子犬を譲り受けたい」と声をかけていた男がいた。しかし男は子犬をペットとしてではなく、養殖中のヘビの餌にしていたようだ。『The Sun』『Daily Star』などが伝えている。

メキシコ、アグアスカリエンテス州在住のケヴィン・ペラルタ・デラトーレ(Kevin Peralta de la Torre)とその恋人アレウ・オルトルサイアス(Aleh Ortlsaias)が、複数の人から譲り受けた子犬を養殖しているヘビの餌にしたとしてSNS上で非難されている。

『The Sun』によると、ケヴィンはSNSを通じて子犬を譲渡しようとしている人達に声をかけ、子犬を次々と譲り受けていたという。しかし譲渡後、子犬の様子を知るためにケヴィンに連絡を取ろうとメッセージをしても返信がなく、電話をかけても着信拒否設定をされてしまうそうだ。

こうしたことから子犬を譲渡した人達はケヴィンに不信感を募らせ、SNS上では「私もケヴィンに子犬を譲渡した」との声が次々とあがった。そしてSNSユーザーによって次のような驚くべき事実が浮き彫りとなった。

「この男は子犬をヘビの餌にして殺していますよ。彼がヘビを養殖していることはずっと前から知られています。」
「私は彼に3匹の子犬を譲渡した後、携帯電話ブロックされてしまったわ。」
「私も彼に子犬をあげてしまったわ。これらの投稿を見て今、子犬のことがとても心配。」

どうやらケヴィンは過去4か月間に、SNSを通じて分かっているだけでも11匹の子犬を譲り受けていたようだ。またケヴィンは、SNSで彼について注意喚起していたカレン・マルケスさん(Karen Marquez)に対して、「投稿を削除するように」と自宅に押しかけたことが明らかになっている。

カレンさんもまたケヴィンに子犬を譲渡しており、その後連絡が取れなくなったことで注意を呼びかけていたのだった。カレンさんは自宅にやって来たケヴィンについて次のように明かした。

8月12日の午前2時、ケヴィンがうちにやってきました。私は身の安全のためドアを開けることはしませんでしたが、彼は7時40分頃まで私がドアを開けるのを外でずっと待っていたんです。」

「彼は私に投稿を削除するよう頼んできました。それはかなり必死な様子でしたが、私は『譲渡した子犬が無事である証拠と誰かに譲ったのであれば、それが誰なのかを教えてくれるまでは絶対に削除しない』と伝えました。」

のちにケヴィンから証拠写真が送られてきたようだが、カレンさんが譲渡した犬ではなく、どこかで撮影した野良犬とおぼしき写真だったそうだ。カレンさんは弁護士を通じて9月1日、アグアスカリエンテス州司法長官にケヴィンが動物虐待を働いたとして訴状を提出したという。

その後、カレンさんの呼びかけが功をなしたのか、SNS上で次々とケヴィンについて注意するように情報が拡散されていった。しかしSNSユーザーによると、ケヴィンは名前とプロフィール写真を変えて新たにアカウントを開設しているそうだ。

ケヴィンについて詳しい素性はまだ分かっていないものの、SNSユーザーの中にはケヴィンの職場まで突き止めたという人もおり、その勤務先と思われるメキシコの大手醸造会社にはケヴィンについて処分を求める声が相次いで寄せられている。

画像は『The Sun 2020年9月25日付「SNAKES ALIVE Snake farm owner ‘pretended to adopt adorable puppies before FEEDING THEM to his ravenous serpents’」(Credit: The Pandu/Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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