株式会社朝日新聞社(代表取締役社長: 渡辺雅隆、以下朝日新聞社)で新規事業開発・研究にあたるメディアラボの研究チームは、自動要約生成API「TSUNA」のサービス提供を本格的に開始しました。


朝日新聞社に蓄積された大量の記事データを活用したこの技術は、すでに社内で実用化されており、新幹線などの速報テロップ向けに提供している短文要約の作成業務を約90分から1分へと短縮しました。また、注目記事を拡散するツイート文の作成を支援するなど、業務の効率化に活用されています。本プレスリリースのタイトルもこのTSUNAで作成しています。

■自動要約生成API「TSUNA」の強み
・スタイル学習
独自のスタイル転移技術により「見出し」「短文」などのスタイル別に、その特徴を再現した要約を生成します。例えば「速報テロップ向け短文スタイル」を指定すると「だ、である調でニュースの要点をまとめた短文約50文字」を生成。また「モバイルニュースアプリ向け見出しスタイル」を指定すると「体言止めの見出し約13文字」を生成します。現在、6スタイルの要約が可能です。
 新聞紙面向け見出しスタイル(文字数指定可能)、PCニュースサイト向け見出しスタイル(約26文字)、モバイルニュースアプリ向け見出しスタイル(約13文字)、Webサイドバー用スタイル(約10文字)、速報テロップ向け短文スタイル(約50文字)、要約・スニペット向け短文スタイル(約70文字)

・複数の要約案を生成
1回の要約につき異なる複数の要約案を生成するため、使用目的に適したものを採用することができます。

・小規模データでのスタイル学習も可能
希望のスタイルを学習するためには、通常100万件規模の大規模な教師データが必要となりますが、朝日新聞社の大規模コーパスと組み合わせて学習する独自技術(※特許出願中)により、お客様がお持ちの小規模データでの学習にも対応可能(注2)です。
提供データの文体や性質によって対応できない場合もあります。まずはご相談ください。

■API利用料金
・既成モデル 月額 15,000円(税別)/ 1,000リクエスト

■サービス提供形式
・API形式による提供のほか、お客様のサーバーへの導入なども可能です。

■TSUNAデモサイト
https://cl.asahi.com/api_data/headlinegeneration.html
・お問い合わせフォームよりAPIキーの取得が必要です。

■導入について
・APIの利用お申し込み、モデルのカスタマイズや、社内導入実例としてご紹介している「Twico」の導入については下記へご相談ください。
朝日新聞社メディアラボ 研究チーム media-lab-rndpr@asahi.com

■社内導入実例
ニュース速報配信サービスの見出し・要約生成支援
新幹線デジタルサイネージなどに提供している10文字の見出しおよび短文要約の生成業務は、従来は1日に約90分を要していましたが、この技術の導入により1分以内へと短縮。大幅な効率化を実現しました。

・注目記事ツイートを自動生成するアプリケーション「Twico」
記事が公開されると瞬時に自動要約、140文字のツイート文を自動作成し、Slackへ投稿。編集者は内容を確認後にSlack上からツイートできるSlackアプリケーション「Twico」を開発しました。編集者は、あらかじめセットされている要約文を元に、修正作業のみでツイート文を完成できるため、ツイート文作成作業が効率化されました。Twico導入前に比べ、投稿ツイート数を3割ほど増やすことができ、朝日新聞デジタルへのアクセスを増やす取り組みの効率化に成功しています。
朝日新聞社メディアラボとは
・新規事業開発や先端メディア技術の実用化を目指す研究開発機関です。研究チームでは、新聞社ならではの豊富なテキスト資源を活用し、自然言語処理をはじめとした先端技術の研究・開発を行っています。

朝日新聞メディアラボ 
https://www.asahi.com/shimbun/medialab/
朝日新聞メディアラボ 研究チーム
https://cl.asahi.com/

配信元企業:株式会社朝日新聞

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