「第3のビール」の売り上げが増加している。ビックカメラによると、9月19日9月22日の4連休では、一昨年に比べて売り上げが1.6倍に増加。背景にあるのは、10月から価格が上がる第3のビールの駆け込み需要だ。なお、前年は消費税増税前の駆け込みがあったため、比較から除外しているという。

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 第3のビールは、素材や製法が「ビール」や「発泡酒」とは異なるアルコール飲料。サッポロビールの「ホワイトベルグ」やキリンの「本麒麟」など、大手メーカーも商品開発に力を入れている“新ジャンル”だ。消費者の間では、手ごろな価格でビールの風味を楽しめるとして親しまれている。

 ただ、10月の酒税法改正により、第3のビール350mlあたり10円高くなる。これに備えて駆け込み需要が発生しているため、売り上げが伸びているわけだ。ビックカメラでも、値上がりする商品を9月初旬から目立つ位置に展開したり、5500円以上を購入すると送料を無料にしたりと、独自の販促効果も追い風になっているようだ。

 また、ワインなどの果実酒も350mlあたり3.5円高くなる。ビックカメラでは、9月18日からボージョレ・ヌーヴォーの予約を開始しているが、宅飲み需要などの追い風を受け、前年比で約2倍の予約件数になっているという。特典として、まとめて3本以上買うと送料無料かつ1本あたり100円の値引きや、ビックポイントが2倍(3%→6%)になるキャンペーンも実施している。

 一方、350mlあたり、ビールは7円、発泡酒(麦芽25%から50%)は3円安くなる。焼酎や蒸留酒(低アルコール)は据え置きだ。まだまだ第3のビールのほうが買い得だが、2026年までには、ビール系すべての酒税が約55円で統一される予定だ。また、清酒や果実酒、チューハイも約35円に統一される。計3回の改正で段階的に近づけていく計画だ。価格が近づいたときにどのような差異化が図られるのかが、今後の市場環境に大きく影響しそうだ。

酒税法改正によりビールの価格が変動する