10月3日(土)、4日(日)に、ところざわサクラタウンでの公演とオンライン配信が行われる朗読劇ブランド「READPIA(リードピア)」による、オリジナル朗読劇「選ばれなかった勇者の花嫁」。ファンタジー世界を舞台に、勇者の花嫁候補になりながらも選ばれることがなかった"負けヒロイン"3人娘たちの顛末を描く暴走群像劇です。

ディアンナを演じる高橋未奈美さん

勇者の幼なじみ・ディアンナ和氣あず未さん(10月3日公演)と高橋未奈美さん(10月4日公演)がダブルキャストで演じ、大商家の令嬢・ヴィネット小林愛香さん、好奇心旺盛な元気娘・リリアは本渡楓さんが演じます。

また、10月4日(日)17時開演の千秋楽公演のオンライン配信では、VTuberグループ「ホロライブ」所属タレントの兎田ぺこら白銀ノエル宝鐘マリンによる実況配信が行われることも決定しており、コラボビジュアルも発表されています。

せまる公演に向けて、メインキャストの4名に朗読劇の見どころや当日に向けての意気込みをうかがいました。

■ 【ディアンナ役・高橋未奈美さんインタビュー】

――本作への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

高橋 実は、今回のお話をいただくほんの少し前に、事務所に「朗読劇をやりたいです」というお話をしていたところだったんです。本当にピッタリのタイミングで、それもオリジナル作品ということでとてもうれしかったです!

――"負けヒロイン"という単語を聞いて、その意味合いはピンときましたか?

高橋 もちろんです!(笑) 私自身ライトノベルを読むのが好きですから、そういうヒロインたちが出てくるお話を読むこともありますしね。でも、負けヒロインというのは愛される立ち位置のキャラクターだとも思いますので、負けヒロイン3人で繰り広げられる会話劇と知って、楽しい作品になりそうだなと感じました。

――今回は「朗読劇」でありながら、体を動かしての演技も見られると聞いているのですが、どのような感じになるのでしょうか?

高橋 (演者同士で)触れ合う……とまではいきませんが、お互いに台本から目を離して向き合ったりと、他の朗読劇ではなかなか見られないくらいによく動きますよ! 動きやすくするために、マイクもスタンドではなくインカムを使います。衣装もそれぞれのキャラクターをイメージしたものになっていますし、メイクや髪型も含め、目で見ても楽しんでいただけると思います。"半朗読・半舞台"劇というような感じでしょうか(笑)。

こんなご時世に会場まで来てくださる方々がいらっしゃるわけですから、配信で見てくださる方々も含め、みなさんに楽しんでいただけるものにしたいなと思っています。小林(愛香)さん、本渡(楓)ちゃんとのチームはすごくやりやすく、やりがいがありますので本番が楽しみです。

――ディアンナダブルキャストとして和氣あず未さんもクレジットされておられますが、稽古でお二人がご一緒することはあるのでしょうか?

高橋 それが、まったくないんですよ。和氣ちゃんのディアンナはどんな感じなんだろう? と私も気になっています! もしお時間が許す方は、公演を2日ともご覧いただけると、ディアンナ役が変わることで小林さんと本渡ちゃんのお芝居も変わってくると思いますので、より深く楽しめますよ!

――高橋さんから見たディアンナヴィネット、リリアへの印象を教えてください。

高橋 ディアンナは、実は3人の中で女の子らしいかもしれません。一見勇ましそうですが、オトメな一面もある子なんです。そういうところにも触れていただければ、みなさんにこの子をより好きになっていただけるのではないかと思っています。

ヴィネットは何といいますか…虎視眈々と獲物を狙うタイプです(笑)。頭の切り替えも早く、心地よいキャラクターですね。リリアは純粋な子ですが、ほかの2人とはちょっと違う考え方をします。3人の中で一番冷静なのは、実はこの子かもしれません。

――ディアンナを演じていて、印象に残ったセリフやシーンを教えてください。

高橋 リリアと2人で「こわ~い!」と言い合うシーンがあるのですが、それが往年のコントみたいな大仰さなんです。お稽古では、本渡ちゃんと向き合って、目を合わせながら演じたのですが、それが楽しくて印象に残っています。

――動きがあるお芝居ならではですね。ディアンナは何らかの理由があって勇者の花嫁には選ばれなかったわけですが、高橋さんが思い描く理想の花嫁像はどんなものですか?

高橋 "勇者の"花嫁という意味では、ただ守られるだけではなくて、なにか同じくらいの力があったらいいのかなと思います。腕力でも、頭のよさでも、資金力という意味でもよいのですが。時には、勇者様と一緒に人々を守らなきゃいけないときもあるかもしれませんしね。あとは……白いウェディングドレスが似合うことかな!?

――そううかがうと、この3人はなぜ負けてしまったのかが気になりますね(笑)。各公演のあとにはアフタートークが予定されていますが、話したい内容などはイメージされていますか?

高橋 公演後ということでお話に関するネタバレの心配もなくなりますし、そういう意味でも話したいことがたくさんあると思います! みなさんに直接お会いできるイベントは本当に久しぶりですので、一緒に楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています。

――千秋楽公演では、「ホロライブ」所属VTuberの兎田ぺこら白銀ノエル宝鐘マリンによるリアルタイムの実況配信も予定されています。

高橋 おもしろい試みですよね! 生配信にリアルタイムオーディオコメンタリーを乗せるようなものでしょうか? VTuberのファンのみなさんにも楽しんでいただけるようがんばりますし、公演後には、私もアーカイブ配信で見てみたいと思います!

――それでは、最後にメッセージをお願いします。

高橋 私が今まで携わらせていただいた朗読劇は、アニメのイベントの1パートとして行うものが多かったので、こうして朗読劇単体の公演に出演できるのがすごく楽しみです。みなさんの1日に少しでも彩りを添えられたらと思いますので、ご覧いただければ幸いです! 会場でもオンライン配信でも、当日にみなさんとお会いするのを楽しみにしています!

※明日はヴィネット役の小林愛香さんのインタビューをお送りします。(WebNewtype)

朗読劇「選ばれなかった勇者の花嫁」は、10月3日(土)、4日(日)に、ところざわサクラタウンでの公演とオンライン配信にて行われる