2年半ぶりに小学校からの友人から来た連絡がマルチ商法の勧誘だったという注意喚起の実体験漫画が、どこかさみしく心が痛みます。

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 漫画家の秋鹿えいとさんが投稿した漫画「マルチ商法に勧誘された話」は、LINEを経由して古い友人と再会したお話。あだ名でプーと呼ばれていた友人は「ひさしぶり」「元気してた?」「仕事はどう?」と次々と質問を投げかけてきます。その様子を秋鹿さんが不審に思っていると、友人の口から「今の仕事の収入で満足してる?」と怪しさがあふれる一言が発されました。

 友人からの一言に「キター!」とハイテンションになる秋鹿さん。単刀直入に「え? 勧誘?」と聞くと、「違うよ」とすぐさま返事が。違うと言いながらも、友人は「結婚してる?」とプライベートな話題で、不自然に距離を詰めてこようとします。

 怪しげなようすの友人に「儲かる話でもあるん?」と聞くと、「あるけどきく?」と前のめりな返事が送られてきました。「聞く?」ではなく「きく?」と、友人の文言をそのままに表現するところにリアリティーが漂っています。「ガチの勧誘だ」と震えだす秋鹿さん。

 秋鹿さんが動揺を隠して受け答えを続けると、友人は「儲かる話」として、日用品販売をしているなどの話を続けます。「月収400」という友人に「すげー! 振り込まれた通帳みせれる?」と聞くと、返信がぷつりとストップ。10分後に、通帳は見せられないが話を聞いてみないかと、長文メッセージが送られてきます。証拠を求められ、友人は動揺してしまったようです。

 秋鹿さんは会社名を聞き出し、公式サイトを確認すると、友人がマルチ商法に手を出していることが明らかになりました。事実を知り、「止めてあげないといけないよな…」と葛藤し、その日はモヤモヤした気持ちで眠りにつきます。そして翌朝、「東京行ったら話きく?」と一文があり、「僕が何言っても無駄だな」と悟り、マルチをやめるよう長文で忠告。注意するだけで去ってしまうことに自己嫌悪しながら、人生で初めてのブロックを行いました。

 秋鹿さんが勧誘にとても注意深くいられたのは、映画「闇金ウシジマくん」をちょうど見ていたことや、子どものころにお金の家庭教育を受けていたことがあったからだそうです。ご自身のつらい経験を表現したこの体験談漫画は、マルチ商法の注意喚起のために描いたといいます。友人を失ったことに戸惑いながら、「本当に儲かるとしても誰にも迷惑かけずに勝手に儲けて欲しいと思うばかりです…」と訴えかけました。

画像提供:秋鹿えいとさん

儲かる話……?