個人ゲーム開発者の“カワサキ”ことTakashi Maeda氏は、モンスター育成ゲーム『レストモンスターズ – 集中がloveになる -』App Storeで配信開始した。Google Play版は後日配信予定で、事前登録を受け付けている。基本プレイは無料。

 本作はスマートフォン内で未知の惑星に住む博士と出会い、不思議な生物「アニマ」と呼ばれるモンスターを育成していくゲームだ。基本的にモンスターは時間経過によって成長していくのだが、それはただの時間ではなく、「集中する時間」をゲーム内で設定することが本作の最大の特徴となる。

 その「集中する時間」とは、スマートフォンに触れないこと。ほかのアプリを開いてしまうとアニマの育成時間がリセットされるので、原則的にスマートフォンを操作しないことがアニマを育てる唯一の手段となる。
 たとえばゲーム冒頭では20分で卵を孵化させるチュートリアルから始まるが、タイマーカウントダウンのあいだスマートフォンで一度でも別アプリを操作すれば卵は孵化せず、タイマーもカウントゼロに戻る。

 じつはこのゲーム、AppStoreではカテゴリが「仕事効率化」となっており、ゲーム内で好きな「集中する時間」を設定することによって、その時間スマートフォンに触れないよう推奨し勉強や仕事に集中させるという、スマホ依存解消がコンセプトとなっているゲームなのだ。

 無事にアニマが生まれたあとは、集中したいときにタイマーをふたたびセットし、モンスターを成長させていくことになる。成長を成功させたときに生み出すスターを集めることによって、さらにさまざまなアニマに育てることができる。

 本作は斬新なコンセプトとともに目を引くのが、そのモンスターのデザイン。幼少期のベビーアニメはなんともかわいらしいデザインだが、成長すると立派なかっこいいモンスターになる。

 『ポケットモンスターデジモンを彷彿とさせる巧みなキャラクターデザインといえるだろう。

 なお本作は基本無料で、タイマーで設定した育成時間を達成したあとに広告が流れるが、250円を支払うことで広告を表示させないようにすることが可能だ。

 自宅での勉強や仕事が中々はかどらないという人のためにうってつけのこのゲーム。基本プレイ無料なので、iOSに対応する機器をもっている人はダウンロードしてみてはいかがだろうか。

App Store 『レストモンスターズ』 ストアページ

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman