日本サッカー協会(JFA)は1日、オランダ遠征に臨む日本代表メンバーを発表した。

2019年12月以来の活動となる日本代表。今回のメンバーは全てヨーロッパでプレーする選手で構成され、菅原由勢(AZ)が初招集となった。

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)は収束する気配がなく、国や地域によっては再び感染者が増えている状況もある。

そんな中でのオランダ遠征での代表活動に関して、森保一監督は「多くの方が環境づくりに尽力してくださったことで、活動できることを絶対に忘れてはならないですし、そういった方々に恩返しになる活動、試合にしなければならない」とコメント。実現に向けて動いた関係者への感謝を持って活動に臨むとした。

また、今回の活動を通じて「日本の国民のみなさんやサポートしてくれるみなさん、支援してくださるみなさんにとって、必要であることでなければならない。恩返しとして、社会貢献しなくてはならないと思っている」とし、日本代表の存在意義を示したいと語った。

観る人には「今回の活動で、我々は戦う集団ですので、勝利を目指して戦い、勝つことで応援してくださる全ての方々に喜んでいたくことをしながら、子供達に夢を持ってもらえる、応援してくださる方々に希望を持っていただくことに、日常生活の中で、我々の活動をいかしてもらいたい」と励みになればとコメント。苦しい生活を余儀なくされている方々には「元気や勇気、根気というのを試合の中で、最後のホイッスルが鳴るまで、1人1人強くが根気強く戦う。どんな困難があっても最後まで戦い抜くという気持ちを持つことと、チーム一丸となって1人1人がチームのために献身的であって、最後まで戦うということを試合の中で表現できればと思っています」と諦めない姿勢を示したいとした。

今回は25名の招集となった日本代表だが、メンバー選考については「当初はもう少し多い人数を考えていました」とし、「実際にオランダに入国するにあたっての制限や我々が招集するにあたって色々な条件を考えたときにこの人数になりました」と予定よりは少ない人数になったことを明かした。

また、セルビアロシアオランダへの入国制限があるために招集できず。一方でJリーグメンバーについては「日本は入国制限はないと思うが、国内ではJリーグを戦っているシーズンの真っ只中であること、オランダに行った際に帰国した際に自主待機の期間があると考えると、招集が難しいと配慮させていただき、メンバー選考では外させていただきました」とし、欧州組のみになった理由を改めて説明した。

前述の通り1年近く活動していなかった日本代表だが、今回の活動の狙いについては「A代表の活動は約1年近くできていませんでしたし、今回代表の活動をさせていただくにあたって、基本的なコンセプトの確認、意思統一をやっていければと思います」とコメント。「経験の浅い選手も招集させていただいている中で、これまでやってきた経験が豊富な選手と、経験が浅い若い選手の融合を図りながら、個のレベルアップ、チームとしてのレベルアップを目指して活動していきたいと思います」と今後を見据えたチーム力アップを図りたい狙いを明かした。

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