今回は島国大和さんのブログ『島国大和のど畜生』からご寄稿いただきました。

■ゲームのプレイ動画の望まれない公開に関して
Aileはなぜプレイ動画に「激怒」したのか? 「徹底交戦」ににじむゲームメーカーの怒り」『ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1106/10/news014.html

ナイスインタビュー。 

ちょっと横道に逸れた発言も多い(ニココミュニティへのやゆ的な)が、それはさて置き。

自分は、『Twitter』ではこうつぶやいた。

動画サイトへのゲームプレイ画像uploadに関して。 「色んな言い分があると思うが、人の食い扶持ケズるような真似は歓迎されない」で大抵は決着つくのかな。

自分のスタンスは以上となる。

権利者が望まぬものを公開する権利は誰にもない」

明確な話だ。

「宣伝になってる」

プレイ動画を見て面白いから買ってやってみようってなる人だっている」

→その判断は権利者がする。

 宣伝効果の方が遺失利益より高いと言い切れるか?

「せっかくのコミュニティが」

「コミュニティのお陰で売れた癖に」

→その判断は権利者がする。

 でき上がったコミュニティの効果が遺失利益より高いと言い切れるか?

以上終了。

性質の悪い意見としては、

「動画をみたぐらいで、不要になるゲームを作るな」

→映画にも言ってやれ。お前が作ってみればどうか?

「すでに手に入らないゲームもある」

→だからといって法を犯してよいのか? 権利関係をキッチリお前が処理すればどうか?

まーどんな奇麗事や、詭弁(きべん)を弄しても、実際に「利益を削られた」人に届く言葉になるわけがないでしょう。

この場合の利益とはお金だけじゃないよ。楽しみ方を壊されたってのも例としてある。

人の利益削っておいて奇麗事は通用しない。お前がその遺失利益を埋めるのか? 無理でしょ?

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ぶっちゃけると、ゲームの一部はプレイ動画に対して特に敵視していない。

ネットゲームなどは親和性も高い、公式プレイ動画があったりもする。権利者が嫌がらないやり方であるならば、訴えられることもないわけで。

何なら自分でゲーム作って実況動画してもいい。そういうジャンルあるよね。

権利者に連絡とってみるのもいい。本当に宣伝効果が見込めるなら許可が出るだろう。

実際に宣伝効果のあるような実況動画者は、メーカーにも一目置かれる。仕事の依頼がくる人もいる。

ちゃんとスジを通せばwinwinの可能性もあるわけ。

それをしないのは何故なのか。

人の著作物の人気を借りて視聴者数を増やしたいのか? なにかを言いわけにタダで楽しみたいだけなのか?

皆の一体感の為に、損害をこうむる人がいるのには目をつむるのかい?

製作物がなければどうしようもない回転の中で、製作者を無視してまわしても仕方がなかろう。

というのが概ね大雑把な私見。

コレに対する反論もいろいろあるだろうが、ケースバイケースの中の、特定ケースを例に出しても仕方がない。

「やめろ」

権利者が言うなら、

「やめる」か「リスクを覚悟でやる」

しか選択肢はない。

で、今回も今後も、「リスク覚悟だったんだろ?」というお話になる。

新しい表現として、実況動画やらMAD動画やらが伸びるには、それなりの流血が必要で、その覚悟もなしに人の利益をケズりにいくのは心根的に微妙だ。

既に加害者であるのに、被害者ぶるのはみっともない。

(「自分たちが楽しくやってるのに難癖つけられた、俺たちは被害者だ!」みたいな姿勢が見える)

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わざと攻撃的な言葉を選んだが「盗人猛々しい」という言葉どおり、どうにも威勢のいい言葉の盗人が、何故か権利者を攻撃してたりして、微笑ましかったので、ちょっと悪ノリしてみた。

盗人には盗人の態度がある。

実際自分の関わったゲームで、実況動画で不快な思いをしたことはない。

これは、どういうゲームのジャンルに関わっているかによって、切実さが異なる。

だけど、自分が被害を受けないからといって、まーいいじゃん。という立ち位置に立つのもイマイチ誠意に欠けるポジションな気がしたので。

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なんか、すげぇ長文になった。普段と違う書き方は、フォローに文字数必要になって良くない模様。

執筆: この記事は島国大和さんのブログ『島国大和のど畜生』からご寄稿いただきました。