海外では無精子症で子供ができない夫婦の他にも同性婚が増えつつあるため、精子バンクの利用が珍しくない時代となっている。ところがアメリカに住む同性婚カップルが、精子バンクによる思わぬ落とし穴にはまってしまった。彼女達はIQ160以上で博士課程卒の男性の精子で子供をもうけたのだが、実は犯罪歴のあるドナーだったことが判明した。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。

ジョージア州在住のウェンディノーマンさん(Wendy Norman、51)とパートナーのジャネットさん(Janet)は、女性同士の結婚ではあったが、精子バンク「ザイテックス社(Xytex Corporation)」でドナーから精子を購入し、1998年に第1子をもうけることができた。

その後2人目の子供が欲しいと考えたカップルは、同社のドナーリストにあったIQ160で博士課程卒の病歴や犯罪歴もない男性を精子ドナーとして選び、2002年ウェンディさんは無事男の子を出産して名前をベン(Ben)と名付けた。

しかしベン君は小学2年生の頃から、学校で癇癪を起こして床に転がり、先生がいくら起き上がるように説得しても聞く耳を持たなくなったという。

また3年生の時には学校を抜け出して森の中に逃げ込み、警察が捜索する事態となった。後にベン君は注意欠陥・多動性障害(ADHD)に加えうつ病と診断された。

その後、ウェンディさんはジャネットさんと離別し、新しいパートナーステファニーさん(Stefanie)との生活をスタートさせた。ステファニーさんにはベン君より1歳下の息子がおり、彼も一緒に暮らしていたのだがある日、ステファニーさんはベン君のコンピュータ画面を見た際に背筋が凍る思いをした。

彼のコンピュータからは、Googleで「どのように義理兄弟を殺せるか?」「どうやったら自殺できるか?」と検索した履歴が見つかったのだ。のちにベン君は家の屋根から飛び降りて、両手首を骨折する怪我をしている。

14歳を迎えた頃からベン君は、自分の父親が誰なのか知りたがるようになった。そしてインターネットで自分の父親について調べるようになり、最終的に精子ドナーの番号と精子バンクの社名である「Xytex」に他の言葉を入れて検索したところ、ジェームズクリスチャン・アゲレス(James Christian Aggeles、43)という男の写真に行き着いた。

ところがその写真は警察のマグショットだった。ジェームズは博士課程どころか大学を卒業しておらず、強盗を働いたため刑務所で過ごし、1999年統合失調症と診断されていた。

ジェームズは自分の経歴を詐称し精子バンクに登録していたのだが、彼の精子によってベン君を含め36人の子供が誕生していることが分かっている。

ウェンディさんは「父親が統合失調症の場合、子供の10パーセントが病気を受け継ぐ」と話しており、彼女は2017年に「ドナーの情報は全て正しく開示するべきだ」として精子ドナーを紹介したザイテックス社を訴えるために訴状を提出した。しかし提起した内容の1件を除く全てが却下されてしまった。納得のいかないウェンディさんはのちに上訴したことで、現在は訴訟を進めることができるようになったという。

一方のジェームズは、ウェンディさんとその他の親達に向けて「皆さん(子供の両親)の信頼を裏切って、本当に申し訳ない。それはやってはならないことだった。自分にとっても気分の悪いものだし辛いと感じる。子供達については末長く幸せで平和な人生を送ってほしい」と謝罪の言葉を述べている。

画像は『The Sun 2020年9月29日付「‘IT’S JUSTICE Parents of teen with ‘serious mental problems’ to sue sperm bank after donor ‘was revealed to be schizophrenic criminal’」(Credit: Cobb County Sherrif’s Office)(Credit: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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