ザルツブルク時代の南野、アンフィールドでリバプール相手に1得点1アシスト

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ抽選会が現地時間1日に行われ、リバプールはグループDでアヤックスアタランタ、ミッティランと同居した。組分け決定を受け、英メディアは「リバプールの選手たちはCLの試合後にクロップに新たな補強を求めた」と見出しを打ち、日本代表MF南野拓実にスポットライトを当てている。

 2018-19シーズン、14年ぶりにCL制覇を果たしたリバプールは今季グループDに入り、2年ぶりの欧州タイトルを目指すことになる。そうしたなか英地元紙「リバプールエコー」は、「リバプールの選手たちはCLの試合後にクロップに新たな補強を要求した」と見出しを打ち、ザルツブルク時代の南野がCLリバプール戦で示した好パフォーマンスにより、移籍を勝ち取ったことを振り返っている。

 南野がザルツブルクの一員として臨んだ2019年10月2日のCLグループステージ第2節リバプール戦(3-4)では、後半11分に左サイドからのクロスに対し右足のダイレクトボレーをゴール左に叩き込むと、直後の同15分には右サイドの突破からクロスを放り込み、ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドの得点をお膳立てしていた。

 結果的にこの試合の活躍が決定打となり、南野は冬の移籍市場でリバプール移籍を勝ち取ったが、記事では「試合を終えてメルウッドに戻った時、リバプールの多くの選手の心に一つの提案が沸き起こっていた。それが、南野の獲得だ。実際、一部の選手はリバプールを恐怖に陥れた南野の獲得を監督に提案していた」と説明している。

 その約3カ月後に南野がチームメートとなったわけだが、「今季はイングランドサッカーへの適応が進むにつれ、より重要な役割を担いそうだ。アンフィールドの劇的な夜に彼のキャリアの種がそこに撒かれたわけだが、彼が味方になったことを仲間たちも喜んでいる」と指摘。南野にとってリバプールとの一戦が、キャリアの分岐点になったことは間違いないだろう。(Football ZONE web編集部)

ザルツブルク時代のMF南野拓実【写真:Getty Images】