ローマとの交渉があったため、リュディガーの獲得失敗と報じられる

 パリ・サンジェルマンPSG)のスポーツ・ダイレクター(SD)を務めるレオナルド氏は、今夏の移籍市場でセンターバック獲得を目指していた。チェルシードイツ代表DFアントニオ・リュディガーをターゲットにしていたが、移籍は実現せず。その背後には、元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏の影があるという。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 PSGは昨季限りでブラジル代表DFチアゴ・シウバとの契約が満了。また、トーマス・トゥヘル監督はブラジル代表DFマルキーニョスを中盤で起用しており、最終ラインの人数が足らなくなっていた。一方、移籍金ゼロでチアゴ・シウバを獲得したチェルシーでは、リュディガーが余剰戦力となっており、放出の対象となっていた。

 レオナルドSDはリュディガーに興味を示していたが、トッテナムローマも獲得に動いていたという。そして、このローマの動きが、PSGの足かせになったと「コリエレ・デロ・スポルト」は伝えている。

 記事では、「ローマでリュディガーとチームメートだったトッティは、再びリュディガーをローマに加入させるために全力を尽くしていた。だが、パウロ・フォンセカ監督の率いるクラブは、昨季マンチェスター・ユナイテッドからローン移籍していたDFクリススモーリングの獲得に成功した」と言及。この結果、リュディガーのローマ移籍が見送られ、他クラブとの交渉も不調に終わったという。

 シーズン序盤で苦戦の続いているPSGだが、最終ラインの駒不足を残り越えて、リーグ4連覇を成し遂げられるだろうか。(Football ZONE web編集部)

パリ・サンジェルマンのスポーツ・ダイレクターを務めるレオナルド氏【写真:Getty Images】