山口県山口市にある日帰り温泉『おんせんの森』。

入浴施設のほか、書籍や漫画が5千冊以上取り揃えてあったり、卓球ができたりさまざまな楽しみ方ができるといいます。

しかし、この『おんせんの森』である事件が起きたのだとか。

人気漫画『鬼滅の刃』が盗まれる

2020年9月25日、Twitterでこのような投稿がされました。

本棚からごっそりと無くなったのは、人気漫画『鬼滅の刃』20冊。

スタッフは「頑張って集めたのに…」と悔しさをにじませていました。

しかし、警察には報告せずに、「もし持ち帰った本人がいたら戻してほしい」と呼び掛け。

投稿には「許せない行為」「酷すぎる」といった声が寄せられていました。

ネット上では誹謗中傷が相次ぐ

この投稿は拡散され、テレビでも放送されました。

すると、次第に『おんせんの森』のTwitterに誹謗中傷などが送られてくるようになってきたといいます。

スタッフは「馬鹿じゃないのか」といったメッセージがたくさん届き、心を痛めていました。

それでも戻してくれる人だと信じたいため、しばらく様子を見ることに。

その間にもTwitterには、励ましの言葉が寄せられていていたようです。

約10日経っても戻ってこなかった漫画。しかし、漫画が盗まれたことを知った『鬼滅の刃』のファンからあるものが送られてきました。

全国のファンから送られてきたものに感動!


久しぶりに出社したスタッフ。すると、何やら大きな段ボールが7箱届いていました。

中を開けてみると…。

なんと、漫画『鬼滅の刃』が合計140冊届いたのです!

同年10月8日時点で、その数はまだ増えており9セット180冊以上になったのだとか。

『おんせんの森』は、この寄付に対して「本棚に陳列をさせて頂き、大切に保管をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。これを機にしっかりと防犯対策をし運営します。この度は、皆さまご心配をおかけし申し訳ございませんでした」とコメント。

さらに、中には手紙を添えて寄付をしてくれた人もいたようです。

この報告には、ネット上で心配していた人からも「よかったですね!優しい世界」「不覚にも泣いた」「愛のある寄付ですね」といった声が寄せられていました。

『おんせんの森』は、漫画の盗難に加えて新型コロナウイルス感染症や、迷惑YouTuberによる風評被害によって「今年はいいことがなかった」といいます。

しかし、「SNSを通じて私たちは勇気づけられました。本当にありがとうございました」と温かいファンによる支援で救われたようです。

困った時、すぐに手を差し伸べられる優しさに感動しますね。

『おんせんの森』が気になった人は、訪れてみてはいかがですか。

『おんせんの森』


[文・構成/grape編集部]

出典
@onsen_mori[公式]おんせんの森「こんな温泉あったんだ。」(山口県/湯田温泉/おんせんの森)元 乃木坂46 畠中清羅 出演