日本代表は11日、オランダのユトレヒトで7日目のトレーニングキャンプを実施。トレーニング前にFW鈴木武蔵(ベールスホット)がメディアの取材に臨んだ。

9日に行われたカメルーン代表戦では出場機会がなかった鈴木。久々の代表活動については「特別なものと感じますし、日本に居た時よりも、さらにこれを着ているだけじゃなく、結果を残してやってやるぞという気持ちになりました」と久々の日本代表活動に強い思いがあると語った。

カメルーン戦でフル出場したFW大迫勇也(ブレーメン)がチームにより帰国。13日のコートジボワール代表戦では出場のチャンスが巡ってくる鈴木だが、コートジボアール戦では「結果というのをもちろん求めてやっていきますし、FWとしては必要なこと。自分としても代表では試合数と結果は残せていないので、ここでしっかり結果を残して、さらに大迫選手に危機感を与えるようにやっていきたい」と語り、ゴールという結果を残して、ポジション争いに名乗り出たいと意気込んだ。

鈴木北海道コンサドーレ札幌から今夏ベルギーベールスホットへ完全移籍。ここまでジュピラー・プロ・リーグで5試合に出場し2ゴール1アシストを記録している。ベルギーでのプレーについては「最初はなかなかチームメイトに認めてもらえない部分はありましたが、ゴールを重ねてチームメイトや監督も信頼してくれるようになりました」と結果が出たことで信頼を得たとコメント。「ベルギーリーグでも動き出しの部分やゴール前の動き、背後への動きは十分通用するなと思いました。能力の差もそこまで感じていないので、もっとゴールを決めないといけないなと思います」と語り、自身が通用する部分がしっかりあると手応えを感じているようだ。

ベルギーリーグは多くのアフリカ人選手もプレーしており、普段から対峙している鈴木。その点がコートジボワール戦でも生きるかについては「ベルギーリーグでも屈強なCBというのは毎試合多いですし、対人に強くてヘディングも強いCBとやってきています。そのCBにもウィークポイントはありますし、試合の中で常に空いているスペースをやっていけば自ずとチャンスは生まれてくると思います」と、自身の中で攻略法があることを語った。

日本代表では1トップを争うことになる大迫だが、そのプレーについては「ポストプレーだったり、味方を生かすプレーというのは素晴らしいですし、僕にはないものです」とコメント。しかし、「そこにこだわりすぎずに、自分は自分の特徴でプレーする。意識しすぎると自分の良さは出せないので、思い切って自分の良さを全面に出したいと思う」と大迫を真似るのではなく、自分の特徴をしっかり出して勝負したいと意気込んだ。

鈴木Jリーグでもなかなか結果を残せず、クラブを転々とする苦労人。そんな中で、今では代表に継続して招集されるようになっている。

これまでプレーしてきたクラブのファンに見てもらいたいポイントは「代表来るまでに苦労する時間も長くレンタルに出されたり、時間もかかりましたが、各チームで皆さんが僕に期待してくれて、熱い声援を送ってくれたので、その時代がなければ今の僕はないです。Jリーグで僕が所属していたクラブの皆さんにも、僕らしいところを次のコートジボワール戦で見せられればと思います」と語り、しっかりと“らしさ”を見てもらいたいと語った。

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