楽天モバイルは、4月8日から自社で回線設備を保有するMNOとして正式サービスを開始した後、税別3000円の手数料を請求していた「SIM交換」を10月12日の申し込みから無料化した。

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 ウェブサイトまたはAndroid向けアプリ「my 楽天モバイル」の「契約プラン」の「各種手続き」で「SIM交換」を選ぶと、理由によらず、請求額が0円と表示される。現在はnanoSIMが主流なので、紛失・盗難時以外、SIMカードを再発行する必要性はなく、「SIM交換」は実質的に「SIMカードからeSIMへの移行・eSIMの再設定」サービスだった。他社は、SIM再発行は有料なので、手数料無料は、楽天モバイルのメリットになる。

 アップル製品のiPhone/iPadは、楽天モバイルの動作保証対外となるが、公式サイト内で、iPhone/iPadそれぞれ設定方法を詳しく説明している。また、eSIM対応の最新iPhone/iPadは、通話はSIMカード、通信はeSIMなど、合わせて2つの通信サービスを利用できる仕様のため、今回のSIM交換手数料の無料化は、eSIMしか利用できない自社端末「Rakuten Mini」「Rakuten BIG」の利便性向上や、他社回線を利用しているiPhoneユーザーの2回線目の契約を狙ったものと考えられる。

 Rakuten BIGは楽天モバイルの5Gサービスエリアで5G通信が可能なAndroidスマートフォンで、約6.9インチ有機ELディスプレイを搭載し、フロントカメラ内蔵ディスプレイのため、ノッチのないすっきりとしたデザインに仕上がっている。カラーはブラック、ホワイト、クリムゾンレッドの3色。

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